雲南省、元陽、建水の旅-10

雲南省、元陽、建水の旅-10 雲南五彩の道
青(竹冠)口棚田を見終わって次に移動だ。
舗装はされているが、細い道だ。生活道路なので、人が歩いているし
牛もいれば、豚もいる。
そして、少数民族の村なので、そういう衣装を着ている人がおおい。
特に女性は殆ど少数民族の衣装を着ている。観光用という気持ちも
若干はあるかもしれないが、こういう服を着る暮らしを守っているのだろう。
いい感じだ。

暫く走ると、公安官達が道を塞いでいる。
車を順番にストップさせて検問しているのだ。
「何してるの?」と聞くと、「麻薬の検査をしている」という。
そういう土地柄なのだろう。時には麻薬を運ぶ人達がいるのかも知れない。
運転手が、「雲南には五彩の道がある」と解説を始めた。
この運転手いろんな事を実に良く知っている。
ガイドよりはるかに知っているようだ。それで、詳しい解説は皆運転手が
してくれる。
「五彩の道って何?」と聞くと、「黒、白、緑、赤、黄の五彩だ」と言う。
「黒はベトナムから武器の密貿易、白はタイやミャンマーから麻薬の密貿易」、
「緑は野菜、赤は花」
「黄は女の密貿易」
と言う事だそうだ。十分聞き取れたかどうか自信はないが、要するに、雲南山中
で各国と国境が繋がっているので、昔から密貿易が盛んだったと言う事だ。
「なるほど、そうなのか」
そういえば、文革時代、高価なプーアル茶は台湾に避難しておいて、
ベトナム経由の密貿易で再輸入していたと聞いた事がある。
山の中にはいろいろな秘密の道があるのだろう。