アラギ島の棚田

急に和歌山の実家に帰る必要が生じた。といっても誰も住んでいないのだが、
本籍が向こうにあって戸籍謄本が必要になったというわけだ。
どうせ和歌山にいくなら、有田まで足を伸ばして、アラギ島に行こうとと
思い立った。先日、新聞を見ていたら、アラギ島の棚田が田植えも終わって
美しいという記事があった。それで思い出した。昨年末に冬枯れの棚田を
見に行っていた。それならどんな違いがあるのか見てやろうと思ったのだ。
高速から有田の町を抜けて金屋の奥に行く、最初のあたりがちょっと道が
入り組んで面倒だが、今回はカーナビがあるので簡単だ。何も考えなくていい。
こういう時楽ができるとありがたい。
3時間も走らないで到着だ。
成程美しい。
すでに殆ど田植えが終わっている。
田には水が満々としていて、整然と並んだ苗が青々としている。
これで、どこかの田をみやれば牛が田の土を耕している風景があると画になるのだが
ここでは、牛はいない。とすれば機械をつかっている?
多くはないから人力?
木々の緑が田に映って、一帯は深い空気と色合いになっている。
ついこのあいだ雲南省元陽で何千もの圧倒的な棚田を見てきたので、確かに
若干迫力負けはしているが、緑濃い美しさは又別のもののように思える。
高野山から流れ落ちてくる有田川と鬱蒼とした紀州の山に囲まれて
佇んでいると、「やっぱり紀州っていいところだなあ」と思ってしまう。

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これは、冬枯れの時の棚田の風景だ。
これは、これで味のある景色と思える。
ここで四季の変化を追いかけている人達がいるが、それはそれで素晴らしいことだろう。

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