どっかに行ったと言う話になると、「○○寺に行った」という話が多いなあと自分でも
思うが、特別仏教に興味があるわけではないし、お寺詣でが趣味と言うわけでもない。
まあそれでも、どこかの地にいったとして、この地の特長は何ですか?と聞いたら
有名な寺とか神社とかが出てきて、そうでなければお城であったり、公園であったり
するが、その近辺に風光明媚なところがあるにせよないにせよ普通の暮らしの中に
わりと寺や神社があるのだということなのだ。
昨日のブログでは日本文化を体験させる人達のパワーに驚いた話をした。
ひたすらパワーに打たれながら唯見ていた。
生け華といっても野にある草や枝や穂のようなものばかり、赤や黄色の花を用意している
わけではない。そういう素朴な自然のものを美しいと見て、どう配置したら美しく見せるかという
感覚を教えているのを見ていると「ええなあ」と思う。
それやこれやでいろいろと興味深くじっと見ていたのだが、見てるだけではさすがに
間をもてあますときもある。
聞いて見ると近くに、「粉河寺」という西国三十三ヵ所詣での札所があってその三番目に
あたる有名な寺なのだそうだ。
「ほんならまあちょっと見に行こうか」と友人達を誘って行った。
「ほう、流石に大きいなあ」
朱塗りの山門の両側に力強い仁王さんがいる。
その手前には樹齢何百年かの巨大な楠だ。さわったら霊気をいただけると書いてある。
「画が上手なりますように」と手でやさしく撫でさせていただいた。
そこからは右に川を見ながら参道を進む。
小雨の中、札所巡りのおっちゃんやおばちゃんが楽しそうに途中の御堂なども覗きながら
歩いているのをついて歩くとこちらも楽しい。
更に大きな中門をくぐると広場になっていて、向こうの上に本堂が見える。
本堂にあがる階段の手前がちょっと変った庭園だ。
人が中に入って楽しむのではなくて、こちらから庭石のしつらえを見ると言うしかけだ。
どちらかというと中国によくあるスタイルで、あちこちから奇石を集めて景色にしている。
これはこれで一興ではあるが、傘の間からは良く見えない。
間を抜けて本堂にあがると札所に賑わいがあった。
誰かの御利益のおこぼれでも頂こうと、もうもうとした線香の煙をすこしかきよせて見たが
御本尊をちゃんと拝んだ記憶すらないから無駄だろう。
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ありがとうございました。