野呂山も山上はだいたい見たから次は降りるしかない。
途中に空海が修行したと言う弘法寺というのがあると言うから見ていこう。
修行したと言うからには結構な岩場があって、名水も湧くのだそうだ。しかもそ
の名水が流れる、玉すだれの滝と言うのがあるのだそうだ。
こんな感じの場所だった。
さて、お寺に着いたら、あまり人気がしない。それでも折角来たんやからと手を
合わせてたら、「ようお参り」と中から声がする。
「せっかく来たんやから、まあ、中に入りなさい」と言う。
つられてつい上に上がると、おばちゃんが居てて、弘法さんはあそこで修行して
たんやと岩穴のいわれを教えてくれたり、名水のいわれを教えてくれたりと、こ
の寺にまつわるいろんなことを次から次へと教えてくれる。そのうちお茶もお菓
子もでたんでつい甘えて座り込んでしまった。
どうやら麓の町から交代でボランティアとしてここの管理やら説明やらをやって
おられるそうだ。元々話し好きなのかそれともせっかく来たんやからと言うもて
なしの気持ちなんやろか、結構お喋りが止まらない。早く帰ったら失礼なんやろ
か？ ええかげんに帰らんと迷惑なんやろかこういう空気を読むのは難しい。
この寺にはお坊さんが常駐していなくて必要な時だけ来られるのだそうだ。
ボランティアの人は真言宗の信者だけとは限らなくて、浄土宗でもなんでも順番
に来ないとしょうがないらしい。
さて、玉すだれの滝の話を聞いたついでにそこまで見に行こう。
でも今は水枯れの時期で全く滝は流れてないのだそうだ。
冬に水があって凍ってつららになると結構有名な写真スポットになるという。
でもまあ無いもんはしょうがない。
こんなお地蔵さん、ええなあ。
鐘をゴンと衝いたら何かご利益あるやろか？
鐘を衝く人はお布施を入れるように書いてある。
ここからの景色もなかなかいい。
遠くに石鎚山が見えてるのだそうだ。
どれがそうかはようわからんけど。
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