広島、山口、雪舟と瀬戸内の旅-03、野呂山より

おいしいご飯を食べたらもう少し西に向かう。野呂山というところに登ろうと言
う計画だ。登るといっても車が登るのであってわしらは座っているだけだ。安浦
の一つ西にある阿登という駅の前を過ぎた。歩いて登るならここからだそうだ。
標識があるし、駅の前には登山者も何人かいた。道路の左側が駅になっていて、
信号があって左に向かって駅まで数メートルの道路になっているように見えるが
実際はその信号を渡る横断歩道だけが道路として登録されていて、日本一短い県
道なのだそうだ。なるほど、それがわかっても殆ど何の助けにもならないから先
に進む。車で行く場合は川尻町に入ってから上に向かうのだそうだ。
山道に入ると道はぐねぐねしてくる。
かなり上がって途中の展望台のようなところについた。
驚いた。

瀬戸内海ってこんない綺麗やったんか。
眼下に真っ青な海が広がって、無数とも言える島々が転々と散らばっている。
まるで平家と源氏の船団が一戦交えようと海上に展開しているようだ。ちょうど
夕陽前の逆行の中で海がきらきらとまぶしいが想像以上に美しい。

風が吹いて結構寒いけど、ちょっとまじめにスケッチしよう。
田畑のある風景もなかなかいい感じだ。

場所を変えるとこんな眺めもある。
かなり逆行がきついが画に描くのも難しい。

まさかこんな風に瀬戸内海を眺めることができるとは思っていなかったのでいい
経験ができてよかった。
野呂山は火山の成れの果てなんかなあ?
結構岩場や石のガレ場が多いみたいだ。
頂上に着くと、川尻筆の記念館みたいなのがあった。

そういえば毎年今頃、川尻町公民館が水墨画の公募をやっている。はすかしなが
ら私も応募しているのだ。どうなることやら。
川尻は昔は名筆の産地で有名だったそうだが、今は隣の熊野町の押されて低迷気
味なのだそうだ。そやけど、京都や大阪の筆屋さんで買う筆はいったいどこから
来てるんやろ。水墨画用のええ筆作ってくれるんやったらどこのでも大歓迎やし、
筆って興味あるけど、見ただけではようわからん。使てみんと、あるいは少し馴
染んでみんとわからんから難かしね。
それにしてもこんな山の上やったらよけい見に来る人、少ないんちゃうやろか。


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ありがとうございました。