遠目にも五重の塔が美しい。
さすが国宝なのだ。室町時代の建立と言うから焼けたり再建されたりしないで
ここまで来たんやろか。風格のあるいい建物だ。
どこから見ても姿がいい。
ぼーっとして見てたら、「すいません、撮ってもらえませんか」と中年のご夫
婦にカメラを預けられた。「いいですよ」と気楽にシャッターを押すが、実は
いつも不安だ。自分で撮影するときも適当にアングルを決めてあまり考えんと
すぐにシャッターをポチっと押してしまう。そやから結構どこか切れてたり、
ピンボケしてたりして後で後悔することが多い。そんなええかげんなやつやと
知らずに頼んでんのは気の毒やなあと思うけどそういうときっと角が立つ。
それはええとして、お寺の本体も立派なものだ。
曹洞宗の名刹の一つなのだそうだ。
なるほどそのせいかどうか分からんけど、急に観光客が増えたみたい。大きな
駐車場にバスが次々と到着している。ガイドさんの案内で団体さんがぞろぞろ
と通過していく。
案内を見ていると、この寺は昔の名前を香積寺と言うそうだ。
「香積寺かいな」懐かしい。今年、中国の杭州に留学した時、その最後に友人
達と天津、西安に旅行に行った。鳩摩羅什ゆかりの草堂寺に行った後、王維な
どの詩に出てくる昔の名刹、香積寺に苦労しながら行ったのだ。山村の中にあ
って鄙びてはいるが昔の名残を残す大きくてゆかしい感じの修行寺であった。
日本やら中国やらをうろうろしてると何かしらのつながり、言葉の上だけかも
しれんけどそんなのが出てくるとちょっと嬉しいものだ。
この足もとにいらっしゃる小さなお地蔵さん、かわいいね。
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