それで、伯方島も過ぎて大三島に入ると俄然走りやすくなる。あんまり休まん
とすいすい走れる。しかし気いつけんと昨日の二の舞になる。
なんせ、日差しは同じ以上に暑いのだ。
道の駅があったら必ず休むようにしよう。
それで水分補給の冷気補給をするのだ。
休憩するときは自転車をこんな風に吊す。
最初がこれがわからへんかった。
自転車を借りた時に、自転車を停めて立てておくための補助スタンドみたいな
のがついてなかった。休むときどうすんのやろって不思議やった。最初は休憩
の時地べたに寝かしてた。そのうち、何度か道の駅に寄るうちに気がついた。
道の駅には必ず写真のようなバーが備えてあって、自転車のサドルを写真のよ
うに引っ掛けるて置いておくのだ。まるで西部劇でさすらいのカウボーイがあ
る西部の街に辿り着いたら、酒場の前で馬から下りて手綱をつなぐあの棒のよ
うなものだ。あちらこちらに自転車がぶら下がってる。
こういうルールがあるとは知らなんだ。
多々良大橋を渡ると、昨日しんどくなった道だ。今は調子がええけど気いつけ
んとあかんし、そろそろ昼時だ。そう言えば昨日もこの島で昼飯やった。
大体真ん中にあるちゅうことなんやね。今日は早い目に昼飯を食おう。
走りながら物色してると、丁度ええ具合に喫茶店が見えた。ランチもありそう
だ。中に入ると冷房が気持ちいい。冷たい水もおいしい。もう外に行く気がし
ない。ここで腰を落ち着けよう。
メニューを見ると、「特製カレー」と言うのがある。カレーを食ったら元気が
でるかもしれん。
典型的な欧風カレーだ。濃厚でおいしい。スパイスも利いている。
ご飯を食べて外にでると、がつんと熱射の一撃が来た。13時前。これから一番
日差しが厳しくなる。気いつけんとあかん。より慎重に走ろう。
太陽が高くなって日陰も少なくなった。ここからしばらくは道の駅もコンビニ
もないのだ。海岸を走る時の海風だけが安らぎやけど、それさえ暑苦しい。
ここまで来るにしても4人一緒ではなくて、2人ずつになってしまってる。ゆ
っくり走りたい人もいれば煙草を吸いたい人もいる。単純な道やから無理に一
緒に走るよりそれぞれのペースで走った方が良い。こんな時、携帯電話がある
のがとても安心だ。いざとなったらすぐに連絡がとれる。
とは言うもののわしらのうち一人は携帯電話を持ってない。
そういうものは必要ないという信条の人なのだ。
しかし、時々困ることがある。
まさにこのあとえらい困ったことになる。
とりあえず今はこの人とわしが一緒に走ってる。
けどこのひとのペースは速い。走る時はびゅんびゅん走る。わしはそうはいかん。
いつの間にか離れていってしまった。
生口島をすぎて因島でコンビニを見つけた。これ幸いと休憩しにいったら、こ
こで再会した。
やれやれ。
しかし、走り出したらまた離れる。
まあええか。
最後の橋、因島大橋を上る前に鋭気を養おうと日陰に入ったら。又、再会。
そっから又バラバラに、
不思議な事にここでわしが先頭になってしまった。
それがまたトラブルの原因になるとは分からなかった。
一本道やから。
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ありがとうございました。