杭州お絵かき勉強日記-090 四海藝同展

中国の大学は9月始まりだ。だから6月で殆どの行事が終わって7、8月が長い夏休みになる。
中国美術大学も短期留学生コース以外は殆どおしまいモードに入っている。そんな中で、留学生
達の作品を展示する展覧会が開かれた。
この学校のいいところは開かれた学校というところだ。
美術大学としては中国で1、2を争う有名校で、競争率も非常に高い。噂では100倍程だと言う。
授業料も高い。それでも応募者が争ってくるし、杭州にくる観光客もここに立ち寄る人が多い。
何か催しがあると若い人達が沢山集まる人気の場所だ。
そういうところではあるが、外国人留学生達には大きく門戸が開かれている。
年齢制限がない。
人種、国籍の制限がない。
技量や経歴の制限がない。
言語の制限がない。
受講期間の制限も殆どない。
誰でも何時でも来たいときに来ればいいというようなのだ。
言葉は中国語で講義されるから、中国語がわからないと理解できないが、殆ど中国語ができなくて
気合いで通している人もいる。本人が強く望めばなんでもできるということで、これは殆ど理想的
な学習環境と言える。
住まいも寮が完備していて、その寮はホテル仕立てになっているから生活に殆ど不便はない。
1日50数元から80数元程度の部屋代で暮らせるのだ。
期間は半年を単位にスケジュールが作られているが、その半年のうちで、好きな期間に好きな科目
だけを受講するのもokだ。
授業は午前中だが、宿題が出る時もあり、自分で納得できなければ午後も夜も早朝も教室を使うのは
自由だからいつまで自習してもかまわないのだ。
それは、短期留学生の話だが、本科に正式に入学している人たちも多い。更に大学院に進んで学んで
いる人も多いのだ。技量が優れていれば、短期留学コースから大学院に特別編入の試験を受けさせて
貰える人さえいるようだ。

さて、今回はそういう留学生達の総合発表会みたいなものだ。
この学校の正式な卒業展とはまた違った味がある。

何故かしらないが、こういう展覧会の始まりにはいつもセレモニーがある。そして主役は来賓だ。
来賓だけがすわっていて、順番につぎつぎと挨拶をする。留学生達はまわりをとりまいて聞いている。

テーマは「四海藝同」という事だ。
芸術の道に国境はない。この開会の辞の書も留学生の作品だ。

ジャンルによるへだたりもない。

彫刻もあれば。

書もある。

篆刻もあるし、油絵もある。

中国画を学ぶ人がこんな画も描いている。
伝統的な中国画の感性とは違った外国人の感性が感じられて面白い。

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ありがとうございました。