さてこの日は友人達を送って上海まで行く。その為にチケットを買いにきたりしていたのだ。
駅に着くとあいかわらずの大賑わいだ。皆さん一体どこに行くんやろ。
余裕を見すぎてかなり早く着きすぎた。できたら早い列車に換えてもらおうとチケット売り場に来た。前に来た
時と違って、大行列だ。一瞬くじけかけるが、チケットの変更窓口はちょっとだけ人が少ない。気を取り直して
並ぶことにした。最初はするすると進んだが途中でばたっと止ってしまった。今手続き中の人がどの列車に変更
するのかなかなか決まらないようなのだ。3人集って盛んに相談している。こんなときも自分達だけの時間だ。
並んでいる人のことは殆ど気にしていない。やっと決まって先に進む。
やっと順番が回ってきた。さてとチケットを出して、「早い列車に換えて下さい」と言うと。ちけっとを
コンピュータで読み取った瞬間、「このチケット1回変更してるから、もう変更できません」と投げ返された。
「ありゃあ、2回はできへんのか。日本と同じや。ようおぼえとこ」
しゃあないから待合室で長時間待つことに。
まあ、それもいい。読みかけの本を全部読んでしまえそうだ。
しばらく本を読んでいると、バラバラバラと制服を着た人達が入ってきた。日本で言えば鉄道公安官のような人
達に思えた。今から、チケットと身分証をチェックすると言うのだ。
最近の中国の列車のチケットには身分証番号が印刷されている。買うときにも身分証または外国人はパスポートが
必要なのだ。買った時はあの事故の対応をきちんとしてることを見せるための形だけのものだと思っていた。
まさかこんな風に本当にチェックしに来るとは思わなかった。又、何かの管理の目的にやってるのだろうか?
ようわからんが、気をつけないといけない。軽い気持ちで他人にチケットを買ってもらうと、その人にも迷惑が
かかる事もありえそうだ。
チケットチェックも終わって、又、本を読み始めた。
待合室の隣の席に若い女の子が座った。しきりに私の本を気にしている。
とうとうがまんしかねて、「それ何の本?」と聞いてくる。「日本語の本だよ」って言うと、「これが日本語なの?」
って興味深々だ。「漢字が一緒やんか」って言うと、「違うわ」といいながら、「一緒のもあるね」と「中国」という
漢字などを指差してくる。こういう会話は楽しい。
日本だったら、「知らない人と話をするな」、「声をかけるな」、「声をかけられても相手をするな」って教えられて
育っている。実際、そうしないと悲惨な事件に沢山の若い人がまきこまれている。
こんな風に自然に声をかけられる国っていいなって思った。
こういう時が中国という国を好きになる時だ。
おっちゃんも老人も、若い人もあまり気にせずに、声をかけてくれる。外国人でもかまわない。
そうでないときもあるが、そうである時も多い。
うれしい時間だ。
杭州から上海虹橋までの直通列車は実に早い。最高で300km以上は出いるみたいだ。
45分ほどで到着した。
何故か久しぶりに都会に出てきた気分だ。
何か楽しい事があったらいいけど。
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ありがとうございました。