杭州お絵かき勉強日記-080 四川料理店、「沸騰魚郷」にて

今日一日歩き倒させたから客人たちはさぞかし疲れたろうと思う。晩御飯は何か元気のでるものを食べてもらいたい。
それで考えたが、昨晩うろうろした時に、ビルの上のほうの看板に「沸騰魚郷」というのをうろ覚えに覚えていた。
こういう名前は四川料理に違いない。
辛いもの食べて元気になってもらおう。皆自分と同じように考えるのが私の悪い癖だ。
嫌いやったらよけいへこむかもしれへん。
さて、店は簡単に見つかった。2階にあるらしい。階段を登ろうとすると、「映画館が下にあるやん」、さすが
業界人はすぐに気がつく。しかしたいした映画はやってなかったらしい。そのまま上に上がる。

上につくと紛れもなく、あの大好きな麻辣の匂いがする。念のために上にいた店員に、「ここは四川料理店か?」と
聞くと、「当たり前の事を聞くな」と言う顔で、「そうです」と答えた。

ここは見るからに高級店らしい。椅子やテーブルも全然違う。客層も金持ちそうだ。
えらい高いんちゃうやろかと思ったりするが、まあ普段とちゃうんやからええやんか。

さて席につくと真っ先に、「水煮魚」と注文したいところだが、昨日の魚に懲りて魚は食いたくないらしい。
今日は違う組み合わせを考えないといけない。
最初は豆腐だ。

四川は豆腐でも有名らしい。もちろん麻婆豆腐の本場ではあるが、辛くない豆腐料理も沢山ある。昨年、四川省
楽山のミニSLに乗りに行った時も駅のおばちゃんがやってる店でおいしい豆腐を食べさせてもらった。
これはどうだろう。
むかしの味がする。少々煙くさいがなかなかしっかりしたいい味だ。
それにしても高級店らしくないごっつい形やなあ。

それで、やっと来た。私の大好きな辣子鶏がやってきた。
ここのはからっとしておいしい。鶏もこりこりだ。麻も効いてしびれるし、辣の辛さも十分だ。
ビールのあてにちょうどいい。これならいくらでも食べられる。

その次は、香辣蝦はないが、こんな蝦の炒め物。
これは更においしい。蝦と蓮根の細切りのようだ。これも麻辣がよく効いている。
みなパクパク食べている。

その次は何故か餃子。日本人は餃子が大好きだ。この餡も味がしっかりしている。とてもおいしい。

更に粽。注文したときに、主食が2つあるがいいのかと随分聞かれた。中国では餃子もご飯と同じ主食という位置
づけだ。こっちはそんなの関係ないから、「いいよ。いいよ」と頼んだが、さすがに多い。
とても食べられないので、持って帰って、お客さんの朝ごはんにしてもらった。

久しぶりに本格四川料理を食べて、私は随分元気になった。
お客さんはどうだったかな?

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ありがとうございました。