杭州お絵かき勉強日記-074 街角の辛くて美味い麻辣スープ屋さん

時々、何か美味しそうな食いもん屋さんがないかと街をうろうろしている。ちょっと一人で入るのは勇気が
いるなと思うような店、清潔さに問題があるかもしれないと思うような店でも、思い切って入って見ると、
意外と美味しいものに当たることがある。
この店の前の道は何度も通ったことがある。時々、ご飯時に当たっていて結構人がたかっていたりして、気
になっていた。何よりも「本家重慶人の麻辣燙の店」って書いた店の名前が気になる。辛くてうまそうやん
か。それに店先にはあの麻辣の匂いが漂っている。燙というからには何か辛い奴を汁ものにしたものだろう。
でもおっちゃんが表に陣取ってて何か入りにくい。店内もかなり狭そうだ。

いろいろためらう事も多かったが、思い切って入って見ることにした。
雨の日だったのでお客が少ない、表におっちゃんもいない。おくの方にいくと、女の店員がいた。
メニューとかがまったくない。「どないすんのや?」と身振りで聞くと、表にかごを渡してくれて表に来い
と言う。彼女が指を指すには何段かの棚があって、下の方は野菜が並べてある。
上の方は肉やツミレだんご
みたいなものだ。野菜は小さい束に、肉やつみれ団子は串にさしてあって、これは値段をカウントしやすい
為にだろう。

これをかごに入れてこっちに渡せと言うしぐさをする。そっちには湯がぐらぐらわいていて、
一人用らしき、小さなステンレスの鍋が差し込んである。

なるほど、そういう仕掛けか。「わかった、わかった」
さて、何を選ぼう。野菜は多い方がいい。小白菜みたいなのと、香菜、それからあと一品。
肉系は、白いツミレ(これは魚のすり身だろう)、黒っぽいツミレ(これは内臓系?)、あと一本は豆腐、
にしたつもりがこれも何かのすり身だった。

選んでるうちにおっちゃんがきた。かごに番号がついている。これをおっちゃんに渡して、番号を呼んで
くれるのを待てばいいというしかけのようだ。おっちゃんの後ろに麵が載った棚がある。主食はこれを選
んで入れるらしい。普通の細麵にした。他にはビーフンや春雨みたいなのがあるようだ。
おっちゃんに渡すと、「あいよっ」と言って、お湯の中の小鍋に入れた。うどんやラーメンをゆでる、先の
狭くなった円錐形のざるがステンレス板になったような形の鍋だ。ちょうど一人分入る。そこに出汁を入れ
てから具をほうりこむのだ。
「14元」とおっちゃんが叫ぶ。えらい安いなあ。

席に戻って座って待つ。結構時間がかかるが、しっかり煮てもらう事も大事だ。
その間に、結構お客が入ってきた。若い女性が多い。若い女性は辛いもの好き?
その女性は、机の上にあるティッシュでお箸や机の上を丁寧に拭いている。そういうレベルの店なんや。

そのうち表の方でおっちゃんが何か叫んでる。「○○要るか?、△△は要るか?・・」みたいなことだ。
まるきり私の語学力不足ばかりのせいではない。地元の方言でしゃべるから殆どわからへんのだ。
それで、表まで行ってみると、大蒜入れるか?、葱入れるか?などと言ってたみたいだ。
勿論、「要る。要る」だ。

さてそれで、熱々の丼を受け取った。

まず、辛い。
そして美味い。
一人で火鍋を食っているようなものだ。
野菜がおいしい。たっぷりある。ツミレもなかなかおいしい。
麵は細身で柔らかめだがこの辛さで食うにはちょうどいい感じだ。
この値段でこの味は、非常に満足できるものだ。

外にでると、雨がやみかけていた。
おっちゃんに、「ありがとう、さいなら」と言うと、にっこり笑ってくれた。

ブログランキングに参加しています。もしよかったらポチンとお願い致します。
にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村

ありがとうございました。