杭州お絵かき勉強日記-073 呉山公園
ある日友人達が杭州に来ている時の早朝、散歩のついでに呉山公園の上の方にに行こうかということになった。
いつも呉山広場のあたりから、宋代の老街、河坊街をうろうろしていて、時々上の方を見ると、城のようなモノ
が見える。どうも復元した宋代の城のようだが、日本の城のように復元しても風格があるというようには見えな
いのは見慣れた文化であるかどうかの違いだけだろう。
夜には派手にライティングされてどこからでも見える。
西湖を散歩していると、遠くにこの城が見えて、そうなるとなかなかいい味だと思わないでもない。
呉山広場のあたりは結構大きな公園になっていて、昼間でも皆が集って凧を揚げたりして楽しんでいる。
西湖の周りの風景とは又違った趣がある市民の憩いの場になっている。
ここが夜になると又すごい、電飾付きの大きな凧をあげて、それが下から見ると、星がきらきら光っているよう
に見えるしかけだ。まさか本物とは思わないが、「あれは何や!」と思わせるくらいの効果はある。
しかし、あれは何なんやろ。意味がようわからん。結構あぶないんと違うやろか?
それでこの日は、上まで登ってみようと言うのだ。
上は一箇所だが裾野は広い。いろんなところから登り口がありそうだが、どこから登っても多分同じところに
着くだろう。ちびちび登るが、結構階段が多い。それなりの高さがあるのだ。
一汗かきつつたどり着くと、城前広場になっていてここも市民の社交場だ。
一旦城に登ろうと、チケット売り場に行くが、時間が早すぎてまだ開いてない。ここはあきらめよう。
広場は、社交ダンスの一大レッスン場だ。元気な老人男女がカップルになって楽しげに踊っている。
普段からダンスを楽しんでおられる方が友人達のなかにおられたので、「どうですか? ご一緒に?」と
言ってみたが、「あんなのを本当のダンスと思ってもらってはこまりますなあ」と笑っていた。
それぞれの場所にそれぞれの楽しみありだ。
さて、山上をうろうろしてみたが、城郭に登れなければ展望はなさそうだ。杭州の宋代老街を一望するのを
楽しみにしていたが残念ながらあきらめよう。
下りは別の道をいくかと降りかけたが、どんどん裏の方に方向が逸れて行く。登った先は同じでも登り口は
どこにあるかわからない。下手をすれば全く見当違いの場所に着きかねない。それでもいいが、あまり時間
がかかると授業に間に合わなくなる。一旦引き返して又降りよう。
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