大分前に杭州駅に様子を見に行った話をした。その後、そろそろ、駅に行ってチケットを買わないと
いけない時期になってきた。それでは駅まで行こう。
市内にもチケットを売る場所があるのはその後調べて分かっている。
駅の窓口と全く同じように買えるから非常に便利だ。しかし、1枚当たり５元の手数料をとられる。
枚数が少ないと大差ないが、多いとせこい考えがでてくる。それもあるが、駅に行くって旅の心を
揺さぶられるようで何かうれしい。
前は40分ほどかけて歩いて行った。今回はバスでいく方法を見つけてある。前に霊隠寺に行った時の
帰りのバスがそのまま杭州駅まで行くのだ。学院の近くを通らないが、市街地の割と近い場所に停留所
がある。そこまで別のバスで乗り継いでもいいが、それくらいは歩いてもたいしたことはない。
駅の周りはあいかわらず大混雑だ。
前に列車のチケットのダフ屋達だと思っていたが、実際は、長距離バスのチケット売り場だった。
バスセンターではないのでこれが信用できるかどうかわからないが、実に沢山の行き先があるものだ。
中国って広いねえ。
そのまま、２階まで上がるとチケット売り場がある。
この日は、平日早くだったのでチケット売り場も空いていた。実に簡単にチケットが買えた。
他人の分のパスポートコピーも何の問題もなかった。
しかし、身分証がないとチケットが買えないというのは実に不便でしょうがない。
このまま駅の反対側に行くと、自動販売機のチケット売り場がある。これで買えると実に便利だが、今は
自動販売機対応の身分証明書が無いと買えない。外国人は無理なのだ。
昔は外国人でも自動販売機でどんどんチケットが買えたから便利だった。
何もかもあの事故のせいだ。
すんなり行ったので、列車に乗るための進入口と帰って来たときの出口を確かめておく。
それから、帰りのバスの乗り場を探すのだ。
バス乗り場はわりと簡単なところにあった。バスを待っているとおばちゃんがいろいろ話しかけてくる。
４０％くらいの率で理解できたかな。
バスに乗る。駅で待っている人でほぼ満員になった。そのまま出口近くまで行って、立っていると、座
っていた若いお嬢さんの二人組の一人が立ち上がって席を譲ってくれた。
「ありがとう」
しばらく走っていると、その娘たちが、誰かに何か聞いている。それでも要領を得ないみたいだ。
そのうち、私に話しかけてきた、「西湖はどこで降りたらいいんですか」と言ったようだ。
最初はわからなかった。しかし、１分２０秒ほどしてもやもやが解けた。
「西湖なら知ってるがな。おっちゃんにまかしとき」と思い、「西湖ですか？」とずれきったタイミング
で聞き返すと、「そうです」と言う。
「西湖大道で降りたらええんや」とわしが降りる停留所を胸をはって教える。
だって西湖のそばに住んでるんやもん。
さて、その前の停留所で降りようとするから、「まだ１つ先やで」とあくまで親切だ。おりたら、西湖の
方を指差して、「あっちやで」と言うと、「ありがとう」と言ってしまった。
今日も気持ちがええな。と思って、しばらくたってよう考えた。
あのバスはまだ先の方で、西湖のもっと観光スポットに止るのだ。わしが教えたのはわしの散歩コース
ではあるが、それほどの観光スポットではない。
余計なお世話やったなあ。
まだまだ、修行が足りん。会話で必死で頭がそこまでまわらへん。
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ありがとうございました。