「運転手さん、お腹すいたよ、どっかいいとこないですか」
「ちょっと聞いてきますけど、どんなとこがいいですか」
「地元の料理がええけど」
という事で「小小得月楼」という店にはいりました。
やっぱり、この辺だったら、湖南料理にもよくある「魚頭」だろうと思い、
「魚頭・・・」って一生懸命言いますが、発音が悪くなかなか通じません。
服務員はメニューの魚の肝料理を指差します。
「ちゃうちゃう、あたまや・・」と自分の頭をかかえて教えます。
やっと通じました。
これは、四川料理とは又、違った辛さで、とてもおいしいです。
唐辛子の辛さもあるけど、生姜とかの辛味も効いていて大振りの魚の頭をほぐしながら汁をからめて食べると、ごはんが欲しくなります。
この後は他でも食べる事になりますが、ここで始めて、白魚とジュンサイのスープを食べました。これも、なかなか美味です。
とても、中国料理とは思えない味でした。
写真にはありませんが、トンボーロも柔らかくてとろける味でした。
全体に、薄味で癖が少ない穏やかな料理でした。
蘇州の料理は江蘇料理というそうで、中国の八大料理の一つだそうです。
得月楼というのは、日本の土佐高知の有名な得月楼となんか関係あるのかな、とか思いながら、食べました。
こういう風に、土地土地の特色菜を食べていると、やはり、中国の食は奥が深いとつくづく感じます。
材料も作り方も食べ方も、際限がないように思えます。
こういう暮らしは、本当に幸せですね。