杭州お絵かき勉強日記-054 いつもの散歩道に蓮の葉が現れた

前に散歩のコースを変えた話をした。実は又元に戻っている。何故かと言うと、やっぱりこっちの方が 景色に変化が多いし、人も多いのでいろんな事にぶつかっておもろいのだ。 毎日違うようで良く似ているし、良く似ているようで少しずつ違う風景がある。 良く見ていると、体操をしている人たちもダンスをしている人たちも、太極拳をしている人たちも 殆どが同じメンバーで同じ場所でやっているようなのだ。毎日、毎日朝早くから同じところにきて 同じようにイチニーサンシーとやったり、すぐそのとなりで剣をシャッシャと振りつつ体をしゅっと 捻って見栄を切って見せたり、ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと息を吐きながら十分に気を集め、それを ゆっくり体の中に溜め込んでいく。 いつもの西湖の朝の光景なのだ。 その途中に湖に囲いを作っているところがある。最初の頃はまだ時期がきていなくて、蓮がちらほらと兆しを みせていた。日がたつに連れて青い蓮の葉がほんの少しずつ増え始めていた。 ここはいつか蓮で一杯になって、蓮の花も咲くんやろなあと思っていたが、毎日同じ景色なのでいつか気持ち から消えていってた。

ある日、なにかのはずみで視線が左に傾いたときに、気がついた。 「えらい蓮が増えたやんか」、蓮が増えても何かが起こるわけではないが、水の上に急に緑が増えてうれしい 気分だ。じっと見ていると、鴨の夫婦が遊んでいる。一羽がもう一羽の首をくわえて水の中に押し込んだ。 いつまでもでてこない。ぐぐっと押さえ込んでいる。ちょっと心配になったが、しばらくするとざばっと音を たてて顔を出した。彼らもこんなふざけ方をするんやな「心配するやんか」。それでカメラを出して、撮って いたら、誰かがやってきて、「おもろいのん撮れたかい」というようなことを話しかけてきた。 とっさにどんな返事をしていいかわからんかったんで、にやっと笑ってごまかした。向こうもにっこり笑って いた。

それから、気にしてよく見ているが、まだ花は咲かない。 囲いの杭に白鷺が止っているときもある。

舟がやってくるときもある。

またある日気がついたが、湖の波も天気の具合によって微妙に表情が違うのだ。 こんな波の日に気がついた。 水墨画に良く出てくる波の形してるやんか。こんなのをさりげなく描ける様になりたいのだ。

むこうから音楽を鳴らしながらおじさんが歩いてくる。 背中のほうで、ひときわ大きな声で、「あー、あー、あー」と叫びながら歩いてくる人がいる。 同じようで少しずつ違う毎日だ。

あじあんじゃんくしょん
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