杭州お絵かき勉強日記-046 諸葛八卦村、昼ごはん

私が来たバスには観光客が乗っていなかった。近くに列車の駅があるわけではない。
それではどうしてこんなに観光客が多いのか?それが分かった。丞相祠堂の奥の方に駐車場があるのだ。
そこに観光バスで来るのがここの観光のしかたみたいだ。つまりツアーに入ってくる人が殆どだと言う
事だ。それで、みなさん、旗を持ったガイドの後ろをぞろぞろ歩いているのだ。
そう言う人たちについて、あるときは横をすり抜けて、あるときはかきわけながらこの村をぐるっと
回ってしまったなと思ったら丁度目の前に「古街飯店」があった。
満面笑顔のおっちゃんが、私を待ってたかのように迎えてくれて、「まあ、ちょっと見て行って」と中に
入れてくれた。

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この店は、この村の旅行記の情報をネットにあげてくれた記事のなかにあったご飯屋さんだ。他にも
見ながら歩いていたがさしたるところもなかったし、結構清潔そうで、おっちゃんも元気いっぱい、人
懐こそうな感じなのでここに落ち着くことにした。

入るとすぐにおっちゃんが、壁一面にあるここに来た日本人や欧米人たちの写真や、お礼の手紙などを
見せながらわーわー喋ってくる。いやではないけど、スピードのついていかれへん。

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とりあえず安心できるとこや言うのはようわかったから、食うほうの話をしょうやと思うが、メニューに
値段がのってへん。ようわからんからじっと見てると、「○○はどや?」とか、「△△はどや?」とか
地元の肉類を勧めてくるが、「卵料理あれへんの?」というと、「ほんならおまかせで2品つくりましょか?」
と言う。まあそれなら考えんでええから楽やとお願いした。

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とりあえず、ビールを飲もう。熱中症にならんよう水は沢山飲みながら歩いたが、まだ喉が渇いている。
冷たいからおいしい。ぐびぐびいってしまう。

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おっちゃんが、今度は他の客の呼び込みにかかった。とりあえず店内に入ったが値段などを聞いて出て行って
しまった。二人で顔を見合わせてにっと笑う。
おっちゃんは、「最近はガイドが全部仕切ってどっか提携の店に連れていくんでさっぱりわややわ」みたいな
事を言って嘆いている。確かにこう言ったかどうかは私の語学力ではわからない。しかしまあそういう感じだ。
特定の店だけが客を集めているように見える。
おっちゃんの嘆き節を聞いている間に料理ができた。
卵焼きだ。中に豆腐のつぶつぶ見たいなのが入っている。
そとがかりっとしてて中がぷちんとつつくと中身がはじけた。ふわっとしておいしい。

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次は、野菜の卵とじ。いろんな野菜が入っている。地元の野菜らしい。
これもおいしい。

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値段は全部で40元、ちと高いがまあいい。ビールを飲みながら、お喋りしながら、ゆっくりゆっくり食べた。時間はたくさんある。
池のそばの柳の木の上を小鳥が、「ちちち」と鳴きながら飛んでいった。

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ありがとうございました。