バスを降りた。
帰りのバス停を見とこうと向かい側に渡るがようわからん。まあ、とりあえず南に行こう。
暫く歩くと右側に城壁が見えてきた。いつのまにか観光客が集まってきて、あたりに土産物屋
が並び始めた。
車も通る広い道だから右側の歩道を城壁に沿って歩き、そのまま城壁沿いに右に曲がると
安平古堡のチケット売り場がある。
台湾は世界遺産の条約に加入していないようだが、参画したらまちがいなくここも世界遺産に
なるのだろう。石垣の下に沢山の歴史が埋まっていそうだ。
この特徴的な塔は街角紹介のテレビ番組で見た事がある。
中国的というよりは古い西洋映画に出て来るような形をしている。オランダ統治時代の
ゼーランディア城の跡だからだろう。昔は海に突き出た要塞都市だったのだろうけど
今はこの城壁が残っているだけだ。上に登っても目の前に海が広がっているわけでもないし
昔から栄えた港町が一望できるわけでもない。
「兵どもが夢のあと」があるだけだ。
となると古城の見学は殆ど瞬時に終わってしまう。
ちょっと周辺をぶらりしよう。
こんな乗り物借りてもいいけど、歩いても十分だろう。
「蚵仔」なんちゃらという看板が目立つ。小さい牡蠣の事だ。この辺の名物、というより
台南一体の名物、つまり海鮮代表なのだ。あの虱目魚の粥にも入っていた。なかなか味が
濃くておいしい。
「あれちょっとだけ食べて見よか」と言った頃、具合よく目の前に看板がある。
「50年老店か」中途半端に遠慮した書き方やなあ。中国やったら余裕で百年老子号って書いてる
とこやろなあ。
軽く入ってみたら、結構小奇麗な店だった。「ファーストフードの店ちゃうか」と一瞬
しまったと思ったが、台湾の通例で客から見える店先が調理場になっていて、コンロの
ゴーっという音が聞こえる。これならまあええか。
暫く待つと牡蠣がやってきた。
牡蠣入りの春巻き見たいなやつと、
牡蠣入りのオムレツ見たいなやつだ。
牡蠣はおいしいけどソースはいかんね。これでは味を知らんやつの食いもんみたいやないか。
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