「えっ、猫の次は虱かいな?」
友人から、台南には虱目魚ちゅうのがあって、そのお粥がうまいと聞いた時だ。
虱とか聞くと、虱→うじむし→超醗酵食品→なれずし、くさや、みたいなもんを想像して
しまう。「名前は変やけど、サバヒーちゅうてアジアではわりと知られて魚やで」と言う事だ。
納得して店に向かう。ホテルからそう遠くはない。忠義路と公園南路の交わる、丁度交差点の
角にあった。
「阿憨鹹粥店」と言う店だ。
角に面した2方が大きなガラス戸になっていて中が丸見えだ。その中で、魚をさばくおばちゃん
達が大忙しで働いている。厨房も客席もいっしょくたにみたいになっていて、壁際に並んだ
テーブルに空きを見つけて座るのだ。外からみたら満員風であったが、席はいけた。
オープンキッチンというよりは、すぐ側に捌かれた魚が積んであるし、目の前に大きな
釜が煮えたぎっている。家の台所でお母さんに何か作ってもらっていると言う感覚だ。
それに、大阪の大東市にある、「丸正」という餃子屋さんを思い出した。そこでは、数人の
店員が開店から閉店まで、脇目もふらずひたすら延々と餃子を包んでいるという有名店だが、
ここでも、何人かのおばさんが、虱目魚をひたすら捌いている。
そんなすぐそばにいても生臭く感じないのは、魚の鮮度がいいのと、内臓をきちんと事前に
掃除してあるからなのだろう。捌かれた魚は次々と手際よく粥と一緒に煮込まれていく。
見てて楽しい。
殆どの人が同じものを食うから、あまり会話はいらない。
通勤前の人達だろうか、つぎつぎに客が入ってくるが、ざわつきのわりにはやかましくない。
メニューも簡単。選びやすい。
さて、虱目魚肚粥がやってきた。油条(揚げパン)も一緒だ。
おいしい。まずこのあつあつが大ご馳走だ。
魚も淡白でおいしい。味はトビウオに似てるんかなあ? トビウオより癖はないけど。
片身が頭意外丸丸入っている。若干小骨があるが、食べ易い。出汁も薄味でうまい。
肚と書いてあるから、内臓も入っているのかと思ったがそれは無いようだ。その代わりか
どうかしらないが小さな牡蠣が入っている。これも又おいしい。
この甘辛いタレをかけると又違った味わいになっていい。
油条とこれがあったら朝めしには十分すぎるほどだ。
壁のメニューには魚頭とか魚皮とか書いてある。あのバケツに入ってた魚の頭も捨てへんのやね。
今度来たら試してみんとあかん。
楽しみ楽しみ。
店名 「阿憨鹹粥店」
ジャンル 虱目魚肚粥など
住所 台南市北區公園南路169號
電話 06-221-8699
営業時間 6:10-22:00 らしい。
定休日 不明
メニュー 壁メニュー 台湾語(中国語)
言語 台湾語(中国語)
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ありがとうございました。