台湾、列車でぶらりー14、台南の朝めし、虱目魚の粥

「えっ、猫の次は虱かいな?」
友人から、台南には虱目魚ちゅうのがあって、そのお粥がうまいと聞いた時だ。
虱とか聞くと、虱→うじむし→超醗酵食品→なれずし、くさや、みたいなもんを想像して
しまう。「名前は変やけど、サバヒーちゅうてアジアではわりと知られて魚やで」と言う事だ。
納得して店に向かう。ホテルからそう遠くはない。忠義路と公園南路の交わる、丁度交差点の
角にあった。
「阿憨鹹粥店」と言う店だ。
角に面した2方が大きなガラス戸になっていて中が丸見えだ。その中で、魚をさばくおばちゃん
達が大忙しで働いている。厨房も客席もいっしょくたにみたいになっていて、壁際に並んだ
テーブルに空きを見つけて座るのだ。外からみたら満員風であったが、席はいけた。

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オープンキッチンというよりは、すぐ側に捌かれた魚が積んであるし、目の前に大きな
釜が煮えたぎっている。家の台所でお母さんに何か作ってもらっていると言う感覚だ。

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それに、大阪の大東市にある、「丸正」という餃子屋さんを思い出した。そこでは、数人の
店員が開店から閉店まで、脇目もふらずひたすら延々と餃子を包んでいるという有名店だが、
ここでも、何人かのおばさんが、虱目魚をひたすら捌いている。

そんなすぐそばにいても生臭く感じないのは、魚の鮮度がいいのと、内臓をきちんと事前に
掃除してあるからなのだろう。捌かれた魚は次々と手際よく粥と一緒に煮込まれていく。
見てて楽しい。
殆どの人が同じものを食うから、あまり会話はいらない。
通勤前の人達だろうか、つぎつぎに客が入ってくるが、ざわつきのわりにはやかましくない。
メニューも簡単。選びやすい。

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さて、虱目魚肚粥がやってきた。油条(揚げパン)も一緒だ。

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おいしい。まずこのあつあつが大ご馳走だ。
魚も淡白でおいしい。味はトビウオに似てるんかなあ? トビウオより癖はないけど。
片身が頭意外丸丸入っている。若干小骨があるが、食べ易い。出汁も薄味でうまい。
肚と書いてあるから、内臓も入っているのかと思ったがそれは無いようだ。その代わりか
どうかしらないが小さな牡蠣が入っている。これも又おいしい。

この甘辛いタレをかけると又違った味わいになっていい。

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油条とこれがあったら朝めしには十分すぎるほどだ。

壁のメニューには魚頭とか魚皮とか書いてある。あのバケツに入ってた魚の頭も捨てへんのやね。
今度来たら試してみんとあかん。
楽しみ楽しみ。

店名 「阿憨鹹粥店」
ジャンル 虱目魚肚粥など
住所 台南市北區公園南路169號
電話 06-221-8699
営業時間 6:10-22:00 らしい。
定休日 不明
メニュー 壁メニュー 台湾語(中国語)
言語 台湾語(中国語)


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ありがとうございました。