さて、新烏日のホームにおりたら結構人が多い。
先発は在来線の幹線を走る、自強号だ。少々遅れているらしい。
という表示もホームに出るから安心だ。
その後、我らの乗るジーゼルカーがやってきた。ボディには沿線の風景がプリントされて
派手派手しいが、こちらも新しくはない。というよりかなり古くて汚れているところが、
味と言えばそう言えるかもしれない。
中に入るとほぼ満員で座るどころではない。一泊分だけディパックに入れて、スーツケースは
又戻る予定のホテルに預けてきてよかった。この列車は在来線を少し走って、二水と言う駅から
内陸方向に入って行く。源泉駅、濁水駅、龍泉駅と通って集集駅に着く、その後は、日月譚までの
バスがあるという水里駅を通って終点は車埕駅だ。元々、日本統治時代に水力発電所の資材輸送
の為に敷設されたとwikipediaに書かれている。1999年の集集大地震で壊滅的な被害を受けた
らしいが、ここまで復旧したのだそうだ。
先日読んだ、「消えた中国の秘宝」と言う本で、
車内に人は満タンだが押し合いもないしへしあいもない。ざわついているがやかましくない。
のんびりと乗っているうちに席もあいた。
座って車窓の景色を眺める。
長閑な水田が続く。田植えを済ませているところもある。
ベトナムみたいに年に何毛作もいけるんやろなあ。結構窓も汚れてるなあ。
バナナの木や椰子の木も目立って来た。外はもう南方、亜熱帯のようだ。
見てるだけで暖かくなってくる。実際に温度も上ってきた。
途中で停まると、車掌がドアのところまでいって釦を押すと、連動して全てのドアが開くしかけ
なのだ。どの駅でも乗り降りする人が多い。
「土曜日やからかなあ?」
一旦地震で壊滅したとはいえ、駅舎は昔の姿をできるだけ保って復旧させたように見える。
日本統治時代のことであってもある種の想い出と思ってもらえてるなら有難い話だ。
やがて、1時間強たったころ集集の駅に着いた。
観光客も混ざって降りる人は多い。
我らもここで降りて、つかの間の観光をするのだ。
より大きな地図で 集集駅 を表示
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