台湾、列車でぶらりー15、台南、朝の市場の賑わい

お腹が満腹になった。
それと、今日の朝から、阿里山に行くつもりだったのがとうとう軟弱モノをしてしまったのだ。
寒いし、天気悪そうやし、どうせ行っても片道3時間以上バスに乗って、何もみられへんかったら
あまりにもつらいしと、悪そうなことばかりを足し合わせて、気分はかなり前から決まっていた
ようなのだ。
それで今日は台南でゆっくりできる。
とりあえず、この後すぐそばの市場に寄って行こう。

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友人がホテルのフロントで「皮蛋(ピータン)売ってるとこ教えて」というと教えてくれたらしい。
他国に来ると市場に行くのが楽しい。天気は恐れていたほど悪いわけではなくて、雨は降りそうもない。
気温もじわじわっと上がってくる気配だ。
「何やええ天気やんか、行ったほうが良かったんか」とちと後悔が頭のどこかを横切る。
まあ、それはそれでしゃあないからピータン買いにいこ。
ピータンというのはアヒルの卵を石灰などのアルカリ成分を塗ったあと籾殻で包んで甕の中で熟成
させるのだそうだ。そう言えば籾殻付きで売っているのもよく見かける。醗酵ではなくて熟成なのだ。
実際に卵を割って、そうっと皮を剥いてみると、透明なゼラチン状になった白身を通して、濃い
緑色になった黄身が見える。

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これをそっと半分に割ると、外から中に向かって円環状に濃くなっていって年輪のある木の断面を
みているようだ。

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食べてみるとこの緑の部分がチーズどころではないほどねっとりと濃厚で、歯にまとわりつくほど
だが、仄かな香りと甘みとしっとりした食感がえもいわれず美味いのだ。
強い酒を飲みながらぱくっと簡単に食べてしまうのでもいいし、単独でたべるよりも、豆腐と
あわせてピータン豆腐として食べたり、白粥に混ぜてたべてもいい。その濃厚さが淡白な味を
引きたてておいしい。

この時にちょっと鼻をくすぐるほのかな匂いが嫌いな人には、その理由になるし、好きな人には
「臭いもんほど美味いというやんか」という話になる。
簡単に言えばおしっこ臭いのだ。
臭いけど癖になりそうやなあって時あるやんか。何か匂い嗅いだ時。

喋っているとよだれが出てきそうだ。
さっさと買いに行こう。

市場は目の前だ。折角やから手前の横道から入って行こう。
おもろそうにゆるーくカーブした路地を入って、この木の下を抜けて、その先を左に曲がると
賑やかさが目に入ってくる。

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それにしてもえらいバイクやなあ。前にも言うたけど、ほんとベトナムかと思うやんか。

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中に入ると更にすごい人だ。生活の匂いに満ち満ちている。
何度も言うけど、賑やかやけどやかましくないってええなあ。

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屋内は窓などあるはずもないから朝から暗い。
その仄暗いなかに、煌々と蛍光灯が明るいというよりは、こんな電灯の明かりがあるって
うれしい。景色に味があるやんか。

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それで目指すピータン屋さん。
鶏の卵で作ったピータンもあるんやって。

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ありがとうございました。