西湖十景というのがあるらしい。
1.断橋残雪、2.平湖秋月、3.曲院風荷、4.蘇堤春暁、5.花港観魚
6.南屏晩鐘、7.雷峰夕照、8.柳浪聞鶯、9.三潭印月、10.双峰挿雲
これは、地球の歩き方に乗っていたポイントで、杭州では又別のポイントとと呼び方が
ありそうだが、とりあえずどうでもいい。
一周15kmの湖をぐるりと廻ると、それぞれに絶景ポイントが配置されているのだ。
季節によるもの、時間によるものはあってもゆっくりまわれば様々な美景にめぐり会える
ということだ。
しかし、今回は画の勉強に来ているから観光に充てられる時間は全くない。
そうは言うもののそれだけではあまりにも寂しい。時間は作ればあるだろう。
と言う事で、朝早い目に起きてできるだけ歩いて回って見る事にしよう。
そうなると、ご飯も食べんとあかんしで、又々、日本でいる時と同じようにせかせかと
急ぎ足になってしまう。もっとゆったりできんのかいなと自分でも思うが、悲しい
ながらせこせこした性格は治らない。
10景にはかまってられないから、闇雲に時間がいけるところまで歩いてみて、言い景色
があったらよしとしよう。
西湖の東側はちょっと前に行ったし、北側から西の対岸にかけてはずっと以前に行った事
がある。東から南に回って行くあたりがきっとまだ行った事がないはずだ。
雨がぱらついてきたが構わずに行こう。
柳に回廊のような東の湖岸をてくてくせかせかと歩いていると行き止まった。
一周続いているわけではないのだ。一旦道路に戻って、少し歩いて又、湖岸に戻る。
何となく良い雰囲気の感じがしてきた。
「あの土手を回り込んだら何かありそうだ」
湖岸の大きな柳の下に、水辺に浮かんだ東屋がある。
「ええ感じだ」
柳を透かして、対岸の景色が美しい。
小高い丘があって、その中腹に塔が見える。
その丘が右にむかって段々低くなっていって、最後は湖に落ちている。
丘の下には僧院のような建物がいくつか遠目に見えている。
塔の右方向、丘が低くなる比率にちょうどバランスしたかのように小さな仏塔が
建っている。
「これは画になる景色やなあ」
頑張って来てよかった。
後で地図を見ると、丘と言うのは雷峰山でその上に立つ雷峰塔を見ていたのだろう。
それならここは夕陽を見に来ないといけないのだった。
時計を見ると、殆ど時間がない。
超速足になりながら、頭の中ではゆっくりと景色を楽しむ気持ちになりながら、
パッパッとチラチラと風景を覚えながら、
わけがわからん気分で急いで戻った。
それでも近場でエエとこが見つかってよかった。
夕照も良いが、小雨に濡れる柳を通して見る雷峰塔もなかなかいいものだった。
画の練習の時に描くじかんがあったらええけどね。
この場所、他の人にも教えてあげないといけない。
と言う事で友人をつれて又来たのであった。又々、走るように帰ったけど。
より大きな地図で 雷峰塔の眺め を表示
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ありがとうございました。