杭州雑感ー09、こんな地下通路でダンス教室か?

朝ごはん食べに行ったり、ちょっと景色を見に行ったり、ちょっと買い物にいったり、
杭州の街を1人でうろうろする時は全部歩いて行っている。
バスは便利だが、まだ路線がわからない。タクシーは夜になるとしつこいほど
すり寄ってきて、「乗らへんか?」と誘ってくるが、昼間だと空車を見つけるのが
実に難しい。それに歩いて行ける距離を行くと、当たり前だが同じ時間で帰れる
から時間が読めるのでちょうどいいのだ。ウォーキングの代わりにもなる。
そうやって歩いていると、太極拳をやっている人達、麻雀をやっている人達、
ダンスをやっている人達をよくみかける。朝は当然だが朝ばかりとは限らない。
時間のある人が多いのだ。
それも1人と言う事はまずない。必ず数人から十数人が組みになって一斉に同じ
事をやっている。こういう仲間意識も相当なものだ。
太極拳の亜流かどうかわからないが、剣を持って太極拳と良く似た動きで剣舞の
ようなものをやっている人もいる。ダンスはダンスで非常に種類が多い。
社交ダンスをやっている人達もいる。優雅なものだ。
大きな扇子を持って踊る人達も多い。
リーダーのような人が1人前に出て踊るのを、向かい合った仲間たちが真似て
踊るのだ。
「と言う事はリーダは左右逆の振り付けで踊るんかなあ?」
大きな旗のようなものをシャッシャと振ってポーズを決めながら踊っている人達
もいる。
いずれにしろ持って来たカセットデッキみたいなのを鳴らしながら和気あいあいと
楽しんでいるように見える。

或る時、せこせこ歩いていたら、大きな交差点にさしかかった。
「渡りにくいなあ」と思っていたら地下道のようなものがある。ちゃんと
エスカレータまであるではないか。杭州では地下鉄はまだ出来ていないので
地下道なんかあると思っていなかったのでいささか驚いた。
それで、「これも一見」と通路を降りて見た。
「音楽が聞こえる」
「何やろ」
対面の道路にわたるだけの通路一杯に1列になってダンスの練習をしているのだ。
しかも大きな旗を両手に持って、目一杯広げているから通路が完全に塞がっている。
音源の側には、ちょっと怖そうなおばさん、いや先生のような人が手を腰にあてて
足を踏ん張って立っている。
顔が怒っている。
「何かマジな練習みたいやなあ」
時々、先生から叱咤の声が飛ぶ。
音楽に合わせて、サッサッサと旗を大きく振る動作も乱れてはならないのだ。
ポーズを決めるのも皆一緒にびしっとやらないといけない。

dance111013

「こんなん通られへんやんか」
しゃあないからちょっと隙間があいた瞬間に無理やりつっこんで、そろそろ前に出る。
「何とか通してくれた」

余暇を楽しむだけやなくて、こんなキツイのもあるんやなあと驚いた。
まあ、それだけの話。
しかし、みなさんパワーありますなあ!

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ありがとうございました。