映画、「人生、ここにあり!」を見た。

「しまなみ海道の旅」を連載中ですが、良い映画を見たので、又々、割り込みして、
感動が醒めないうちに報告しておきます。

久しぶりにガーデンシネマに行った。
「シニアでお願いします」1000円で入るのは実に気持ちがいい。えらい得をした
気分だ。平日の昼間なので客は非常に少ないが、カップルが多いのはどういう訳だ。
私には関係ないが。
映画は実によかった。大感動だ。

社会的弱者に対する差別が一向になくならない中でこういう活動が
実際におこなわれていた。其の実話がベースだと言う事がまずすばらしい。

以前、私が企業に勤めて頃、強度の鬱病の人がいて、仕事と治療をどうやって
両立させるか本人を含め職場の皆で苦慮していた時があった。
しばらくして、組織の組み合わせが変り、その人は他の職場に所属することに
なってしまった。
「どうなったんやろ」と皆で心配していたら、向こうに行ったとたんに、
「辞めてもらった」という話を聞いて驚いた。
「企業というのはそういうものだ」というのは良く言われることではあるが、
企業自体にそういう機能があるのではなくて、むしろ、個人の考え方に依存する
のだなあとつくづく思ったものだった。
「くさいものにふた」、「やっかいばらい」、「なかったことにしよう」
という難儀な世界がここにもあったわけだった。。
我々が善人で向こうが悪人というわけではないが、嫌な事や面倒な問題をかかえても
それをひきずったままでもやっていく勇気を持つことが大事だと思ったのであった。

この映画で、もう一つ感動したのは、あのお医者さんだ。
皆の前で否定され、恥をかかされたにもかかわらず、自分の非を認めるという
のはなかなかできないことだと思う。あきらかに自分に非があったとわかっていても
自己弁護するのは誰しもだし、恥をかかされた人はその事を忘れることはなくて
あとあと引きずって必ず何らかの意趣返しをするのが世の常だ。
そういう人を山ほど見て来たし、そういう目にもあってきた。
もしかしたら自分自身そんなヤツであった時もあるかもしれない。
そんな事などをいろいろ思い出して、「あんたはエライ」と思わず言ってしまった。

あの若者の死については、振った女性を責めることはできないと思う。
「この恋に破れたからには死んでしまうしかない」と思うほどの恋心を抱く時を持てた
ことが幸せだったのだろうと私は思った。

元気と勇気を貰える映画だった。

eiga110825

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ありがとうございました。