上海 プーシキンのある街角

 9月1日-9月3日で上海、江蘇省に行ってきた。
しばらくは、この時の思い出を語ってみよう。

 初日は上海。
 どこの街角でも、時たま思いもよらないものを見つける事がある。
陳丹燕という人の「上海的風花雪月」(邦題「上海メモラビリア」)という本に、上海の岳陽路の十字路に小さなストリートガーデンがあって、そこにプーシキン像があると書かれている。フランス租界の中にあるロシア人街の中心だったらしい。この界隈は、なんとなく古い建物が多く、ノスタルジックな雰囲気を持っている。行って見ると、なんの変哲もない街角だけど、確かにプーシキンがあった。あの濃密で膨大な「失われた時を求めて」の作者の若々しい像だ、落魄して上海まで流れ流れてきた白系ロシア人達のせめてもの矜持を見ることができたのだろうか。
 今は、あまり知る人も無い普通の街角。
 小雨が降っていた。
雨に相応しい、微妙な出来事もあったような気がするが、それは又、機会があれば。

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 因みに「上海的風花雪月」という本は、上海に残るノスタルジックな場所を、その場所やそこにその当時登場した人物達の物語も織り交ぜながら、美しい文章で紹介した本で、激動の中国の時代を生きてきた人たちの悲しい足跡を思い起こさせるようなエッセイ集だと思います。