朝早く、頼んでいた車がやってきた。最初はどこへ行きますかと聞かれて、「金山嶺へ」と言う。
わかったと言うことで出発した。北京市内は渋滞が酷いので、早く外に出てしまわないとどこに
行くにも時間がかかってしまうのだそうだ。早起きはしんどいけど後は車で寝てたらええわと安
心していた。車は快調に郊外に向かう。さしたる渋滞もなく高速に出た。
1時間半ほども走って、車が停まった。「着いたかな?」と思いたいが全く感じが違う。
「ここは13陵やんか」、何故こんなとこに来てしまったのか訳がわからん。
どうも、発音が似てるから聞き間違ったようだ。きちんと言わなかった私も悪い。しかし、事前に
行き先は知らせてあるはずやからそういう聞き間違いもおかしいとは思う。来てしまったものはど
うしようもない。ここはええから行き直してくれと頼む。
ここは方角は似てはいるが道は全く違うので又北京近郊まで戻らないといけない。
仕方ないから、先に承徳、避暑山荘へ行って、帰りに時間があったら金山嶺に寄ろうと予定を若干
修正した。承徳、避暑山荘までは2百数十キロある。このロスは大きい。後で悔やんでもしょうな
いけど。
幸い、一旦戻りつつも高速からは外れる事はなく車は順調に走る。
郊外から田畑を抜け、野山を抜けると山岳地帯に入った。霧が深い。
昨日降ったと言う雨の水分が湧きあがっているのかもしれないが前が良く見えないほどの薄暗さだ。
山と山の間を縫うように走っていると、霧の向こうにところどころ長城が見えた。
金山嶺のあたりだ。後で見に来よう。
山岳地帯を抜けて暫くすると大きな街が見えてきた。あれが承徳の街だ。
かなり大きい。高速を降りるとすぐに市街地に入る。川沿いに20分ほど走ると世界遺産、「避暑山
荘」が見えてきた。
暑い。
杭州を出てきた時は36、7度やったと思うけど、今日も同じ位暑い。あんまりしゃきしゃきと動
く気がしない。
それに、「何やこんなとこか」正直がっかりするような印象だ。
清朝の歴代皇帝の避暑地ということで、北京の頤和園のようなものを想像していたが、その規模に
おいて、その構想力の壮大さにおいて及びもつかないように思う。
いくつかの大きな池をめぐって橋があり、東屋があり小島もある。
遊覧船がその間を巡っている。
子供たちは水際で水遊びだ。家族団らんで楽しそう。
ここはこの程度のモノという庶民の感覚が正しそうだ。
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ありがとうございました。