食後、莫高窟へ向かう。
市内から車で1時間弱。鳴沙山の東側岸壁に1大石窟群がある。
仏教に帰依する証として、営々と造り増し続けられてきたもので、
唐の時代を中心に述べ1000年程の間に1000以上の石窟があるそうだ。
ここは、専門の案内人がいないと入れない。
「ガイドはいますか」、「日本語のガイドは向こうの事務所だよ」
・・「今、案内中だから1時間後」、「時間ないから、中国語でいいよ」
(意味わからんけど、安いし)
とても全部は回れないし、開放していない。
2時間程度の案内で10数窟。
奈良、東大寺や唐招提寺などにある天平文化の原点がここにある。
飛天がある。仏像がある。仏画がある。夥しい壁画がある。
圧倒的な物量だ。
でも、殆どどこでも、大事なものが、剥ぎ取られている。
発見直後、諸外国の探検隊が、争って、切り取り剥ぎ取っていったらしい。
無残。暴挙としかいいようがない。
残された壁画のラピスラズリーの藍色が往時の絢爛を偲ばせる。
莫高窟 1000年の辛苦
- 2006年9月18日
- 甘粛、新疆他/敦煌、ウルムチ、トルファン
- 4人
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敦煌 龍の肉