端渓の硯 これが欲しかった

今回の、敦煌、北京話の最後です。

北京で有名な瑠璃廠という一角がある。
ここは、書画、骨董や書画道具、古本等を売っている、文房横丁みたいなところで、北京に来て、時間があれば、必ずといってもいいほど、訪れる場所だ。
近辺に胡同が多くあって、老北京と言えるような街角だ。

この中に、栄宝斎という店がある。何百年も続く老舗の文具店というか書画芸術店だ。夏目漱石なんかも、ここの文具を愛用したそうだ。
国営なので、安くはないし、値段交渉も殆どできないけど、ぼられる事も、まず、ないので、よく利用している。

ここで、端渓の硯を見つけた。
実は、敦煌に行く前の日も、北京泊だったので、ここに来て、見ていたものだ。
書道や画の専門家でもないし、どんなのが良いものかも良くわからないし、使いこなせるわけでもないし、という事で、ずーと考えてたんだけど、
やっぱり、又、見に来た。
6000元。私には決心のいる値段だ。

でも、遊びみたいな、絵描き事でも、いつも使う道具に気に入ったものが欲しくて、買ってしまった。

広東省、肇慶市、端硯と紙に書いてくれました。

この店の人、能書きもたれへんし、薦めもしないんですよ。
ちょっと背中、押してくれたら、すぐ買ったのに。
それで、時間がかかってしまった。
 

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