今週初めに北京、深センと出張に行き、香港を通って帰りました。
その話をしてみたいと思います。
今回は、高名な文人の郭沫若の故居を訪れました。
タクシーに乗って、「「郭沫若故居」、わかる?」、「行ったことないなあ」、住所を書いた紙を見せて、「わかる?」、うなずくが不安だなあ。
それで、北海北門と書いている付近のの胡同のあたりに来たら、
人力車のたむろしているところを指差して、
「このあたりだから、あの辺で聞いたらわかるよ」みたいな事をいって、降ろして行ってしまった。
めっちゃ不安。
すかさず、人力車のおっちゃん達が客引きにやってくる。
その中で采配しているらしき人に、メモをみせて、「どこ?」って聞くと。
急に丁寧に教えてくれた。
「そこ、まっすぐ行って、大きな建物のところを右だよ」。
「すぐわかるよ」。
「どれくらい?」、「5分くらいだ」。
それで、教えられた方に行って、念の為、壁の大地図で確認していると、又、別の人に親切に教えられた。
よくわからないけど、北京では、文人は尊敬されていて、そこへ行きたい人は少し丁寧にしてくれるような感じがして、なんだか嬉しかった。
郭沫若という人は日本に留学経験のある文学者で、前に行った老舎ほどではないが、興味はあった。
実際は、老舎記念館のわりとそばにあったので、よく調べていれば、前の時に行けたんだ。
いつものパターンです。
此の人は、老舎が文革でも節を曲げずに、自殺してしまったのに対して自己批判し、文革後、又、それを否定したので、その事についての評価は低いが、中国の革命を文学の面から引っ張った功労者では、あるらしい。
建物は、豪華ではないが、広くゆったりしており、老舎に比べれば立派だった。
どうしてか、文人の書斎を見るのが好きです。