「深セン」速度という言葉があります。
深センというのは、香港から北に1時間くらい電車、又はフェリーで行ったところにあります。中国の中でも、経済特区といって、ビジネスの振興に対して優遇的な政策をとっている都市です。
中国の改革開放政策で、新興経済都市である、深センが圧倒的な速度で発展した様をこのように表現するのだそうです。
数年前に始めて行った時は、発展と混乱がごっちゃになって、喧騒と雑踏があちこちにありました。
臭い豆腐の臭いもするし、裏通りはきたないし、大きなビルは多いものの、道路はあちこち工事中といった感じで、活気のある、楽しい街でした。
出張で行っても、
ごはんを食べて、カラオケ行って、
又すこし、飲みなおし、食べなおし、して、
マッサージ行って、
2時、3時頃、寝る。
といった楽しい暮らしでした。
今も、それほど変わったわけではないんですが、どこか違います。
地下鉄が出来、道路が整備され、巨大なビルがどんどんできて、随分、綺麗になりました。
出張の身で何がわかるわけではないですが、何故か、その分、人と人に距離ができているような、少しだけそんな気がします。
新興都市なので、他所から来た人達で成り立っているところがあって、
元々の地に張り付いた何かが無いのが、そうさせるのかも知れません。
聞いた話。
・・・・
深センでは、ものもらいの乞食って実は金持ちなんだって。
ゴミ箱をあさって、食べ物を拾いだし、あわれっぽく食べてる人がいるでしょう。
あれって、自分で買っておいた、弁当を、誰も見てないときに、こっそり、
ゴミ箱の中に入れて、隠しておいて、
後で、それをゴミ箱あさりの振りして、取り出すんだって。
それで、乞食商売が終わったら、ベンツが迎えにくるんだって。
・・・・という、本当のような、うそのような話でした。
昔は、道路ごとに、物貰いがいて、しつこくつきまとうけど、
縄張りがあるようで、1ブロックすぎると、その人はいなくなり、
又、次のがくるといった具合でした。
・・・今は見ないですね。