成都、詩人の魂・望江楼

「望江楼」というのは唐の時代の女流詩人「薛涛」という人を偲んでつくられたらしいです。像をみて、なんとなく、唐三彩によくあるような、ふわっとして優しげな女性を想像しました。
が、沢山の詩人と交流があり、60歳を越えるまで生きたとありますから、賢く、しっかりした人だったのでしょう。
中国では、歴史上の人物だけでなく、こうした詩人の史跡も、本当に沢山あるので、うっかりしていて後で気付くことも多いです。
こういう文化は大事にしてほしいですね。
学校でも、詩を習う事は多いみたいで、詩が好きで、諳んじている人は多いです。

ここで印象的なのは竹林です。
何十という夥しい種類の竹が、庭園中に植えられています。
絵心をそそられます。

竹朗廟 薛涛
竹朗廟前多古木、夕陽沈沈山更緑
何処江村有笛声、声声盡是迎朗曲

彼女の、こういう詩がありますが、竹朗廟というのもこのあたりにあったのでしょうか。

邸内をあるいていると、グループ客を案内してたガイドらしき人が、客をおいといて、そばにやってきて、
「旦那、画とか書に興味ないですか」、「ええの売ってるとこ、あるんですけど、どないでっか」
「・・・」
「専門家が自分で書いた、本物ですよ」
「・・・、近いの?」
「ちょっとありますけど、ちゃんと送っていきますから」
「(どないしょう、タクシー代わりに使ってもいいけど、只ほど高いもんないしな)・・・、ごめん、やめとくわ」
こういうのも中国らしいですね。
邸内に、耳掃除屋とマッサージ屋もありました。ようわからん。

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