月落ち烏啼いて・寒山寺

「さあ、次どこへ行こ」
「周荘、同里は、西塘と殆どおんなじやって、言うし、パスして、蘇州の寒山寺まで行こか、折角やから」
という事で、寒山寺に向かいました。

蘇州までくると、さすが、水の都、風光明媚なところです。
中でも寒山寺は超有名なところです。
観光客が一杯でした。
大きな寺です。

ここは、唐詩、「楓橋夜泊」にも謳われたところで、その詩情を期待したのですが、ちょっと観光化されすぎでした。

楓橋夜泊  張継
月落ち烏啼いて霜天に満つ
江風魚火愁眠に対す
姑蘇城外寒山寺
夜半の鐘声客船に到る

ロマンチックな詩ですが、寺中あちこちに、この書や碑が奉納されています。
又、ここは、寒山拾得の故事でも有名なところで、その碑の拓本もお土産で売られています。
これは、以前にお土産でもらったものです。

中国の場合、歌枕を風情と共に残そうというよりは、これでもかと記念の飾りたてをしてしまうので、私は、ちょっと引いてしまいます。

ここは、寺そのものというよりは、此の付近一帯の蘇州の風情、所謂、「江南の春」を味わうものなのでしょう。

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