中国、浙江、温州、奇山、古村の旅-37、杭州最後の晩飯、「港麗飯店」

さて、旅も終盤だ。今日も天気が悪い。しょぼしょぼ雨が降っている。その雨
の中を最後の買い物に行く。お土産というより、文房四宝関係、篆刻関係の道
具や材料をあさりに行くのだ。初日の買い物で一番気になるもんは買ってしま
った人が多いけど、直ぐには決心がつかへんかったけどやっぱり欲しいとか、
忘れてたけど思い出したとか、いろいろある。わしかて高いもんは中々決心が
つかんからこういう予備日があるとありがたい。
それにしてもこれは篆刻の石屋さん。

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こんな店って多分日本にはないと思う。

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筆だけの店、紙だけの店、墨や硯の店、この街にはいろんな店がある。この街
だけやなくて大きくて歴史のある都市には大体こんな店が多かれ少なかれある
と思う、やっぱり書画の歴史では圧倒的なものを持つ国だけあるではないか。
特に杭州は昔の南宋の時代の首都であったし、全国有数の美術大学のある学生
の街でもあるんでこんな店が多いのだ。
しかし、この街でも再開発が進んでいる。店がどんどん新しくなるし、場合に
よっては移転してるんで、1年も経ってから行ったらどこがどこやらわからん
場合もある。特に文体市場のような文房四宝関係、篆刻関係の集合ショップは
新しいビルに再編成されつつあるみたいだ。行く店もあれば行かない店もある
ようでどういう基準で何がどうなってるかはわしの語学力では定かには分から
へん。
それはともかく、文房四宝関係組と普通のお買い物組にわかれてそれぞれ、爆
買いとはいかんけど思い思いに買い物三昧。
一旦休憩したらもう晩飯の時間だ。
今日は、今迄とは趣向を変えて飲茶を食べに行こう。できたらご当地飯が好き
なんやけど、杭州料理もちょっと飽きてきたかも知れん。
ホテルから歩いて10分ほどの所にある、「港麗飯店」
えらい客が多い。人気店みたいだ。
いきなりつまずいた。ここの注文の仕方がようわからん。飲茶やからワゴンを
運んで来て選ぶか、一覧表に印をつけていくかと思ったんやけど、まずお茶を
選ぶらしい。わしらは酒が飲みたいんで茶はどうでもええと言うても通じへん。
いくら何を言うても茶を選ばんと先に進まへんみたいだ。
そやから飲茶って言うんかと後で気がついた。
でお茶は適当にえらんだらメニューから料理を注文できるのだ。

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この騒ぎで焦ってしもたんで料理を選ぶのが浮き足立ってる。
皿モノが先にきた。

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名前からして香港料理屋さんやから薄味系でおいしい。

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野菜の使い方も上手だ。

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これは失敗、デザートやった。料理の名前だけでは分からんときもある。
蝦の唐揚げはとてもおいしい。

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そろそろ蒸籠で蒸した料理が来始めた。

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どれもおいしい。

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けど、どうも1蒸籠に3ヶか4ヶずつ入ってるようだ。モノによって違う。
9人いてるんで、2蒸籠では足らへん。

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慌てて、追加しに行く。というても何と何を頼んだんかなんて覚えてへん。
注文控えを出してもらって、それぞれ何個入りか聞いて、足りんやつは追加
していく。

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わしの語学力では結構きつくて冷や汗かいた。

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多すぎるのはかまわんからこれでいいのだ。

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なんだかんだでややこしかったけど、どれも美味しかった。

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杭州最後の夜のご飯も満足、満足、ご馳走さんでした。

店名 「港麗飯店」
ジャンル 広州、上海料理、飲茶
住所 杭州市西湖大道225-227號定安名都A座1-2樓
(西湖大道、定安路交差点)
電話 0571-87827888,0571-87823788
メニュー 中国語
言語 中国語

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ありがとうございました。