平谷桃花園をあっさりと過ごして帰ってきたら、他のコースを行った友人達も帰ってきて
いて合流した。そのあとばたばたといろいろあって、ご飯も食べて朝がきた。
「朝飯はええとこ見つけといたで」と友人のすすめで、近所の朝飯屋に行く事にした。
ホテルを出て、ほんの少し北に歩くと、胡同(フートン)の入り口みたいな路地の角に
こわれかけたようなバラック小屋がある。
「これやで」
おもわずギョッとするような。あるいは、「ええなあ」と言えるような、雰囲気のある店だ。
しかも、人の出入りが多くて、入り口でも人がたまっている。
「行列やんか」
店の入り口のビニールのカーテンの間からほかほかの湯気が見える。
「これはええで、絶対おいしいで」
こういう店は間違いなく安くておいしいのだ。
中国の人は朝から外食する人が多い。共働きが多いからだそうだ。
街中にいけば、こ綺麗な店が沢山ある。ファーストフードもあるし、安価で清潔そうな
店も多いが、殆どところはおいしくないし、さほど安くもない。
それに最近は、中国のどの都市も物価があがって大変なのだそうだ。外食ばかりしていると
財布がもたない恐れがあるという。
だから、かしこい人達は安くておいしい店の情報を大事に持っているのだ。
たまにそういうおこぼれに当たったと思えるとラッキーなのだ。
これも多分そうなのだろう。
朝メニューというのがある。
小龍包(ショウロンポー)や包子(パオズ)(豚まんみたいなもの)、おかゆなどだ。
店に入っても席がない。皆一緒に座るなんてとんでもない。
とりあえず、「お粥と水餃子と小龍包と菜包子」をたのんで、別れて座る。
小口のモノ置き場みたいなちいさな机でもかまわず座って食べ始めた。
「おいしい!!!」
まず、菜包子と水餃子が来た。蒸籠がドンと置かれたら圧巻だ。
「おいしそう!」
菜包子はふかふかで野菜の餡がええ味だ。
水餃子もあうあつでじゅるっとおいしい。
お粥はこれまたあつあつ、米のさらっと感が好い。
サービスの漬物を入れたらこれまたおいしい。
「忘れてんのちゃうか?」と思う頃、できたての小龍包が来た。
これまた滅茶おいしい。
途中で、「こっち空いたから、座ったらええで」と他のお客さんが声をかけてくれて
皆一緒に食べることができた。
ええ店を見つけたものだ。
見つけてくれた友人に感謝だ。
日本にもこんな店があったらええのに。
1人分200円しないのですよ。
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ありがとうございました。