北京の春ー07.川底下村で農家の昼飯だ

2時間もあれば着いてしまうやろとたかをくくっていたら、結局3時間ほどもかかってしまった。
観光バスも一杯到着していて結構な賑わいだ。
「川底下村」というのは昔は「爨底下村」と言ったのだそうだ。あまりにも難しい字だから簡略化
したのだろう。辞書を引いても意味がわからないが、字の感じから考えると、竈の底、あるいは
竈にかけた鼎みたいな鍋の底といった意味なのかもしれない。
山間の崖に張り付いた石造りの家が一村分固まっているのだ。そのどれもが明代くらいから残る
古い四合院のような造りで、滅びかけた村を昔或る時、この村の村長さんが村おこしの為に、
食事と宿泊ができるようにして客を呼んだらそれが受けて人気の観光地になったのだそうだ。

石段を登ると村の小さな広場がある。そこに野草の茶や木の実を広げて売っていた。
こういうのは大好きだ。
ちょっと試しに食ってみたら、やっぱり美味い。
「一斤いくら?」、「25元」、「こっちはいくら?」、「15元」
両方買うからと値切り始める。みんなそれぞれ、あれを買い、これを買い、楽しい値段交渉だ。
こうなると老師はいつも少年に戻る。
値段交渉そのものが楽しくてしょうがないようだ。
そんなこんなでいっこうに先に進めない。
「ええかげんに行こうで」
誰かが言いだして、先に進む。

村の道はぐるぐると入り組んでいて、それでも、どこかの石段を上に登ればだんだんと上に
上って行く。行き止まりのようでいてその奥が又抜けてつながっているのだ。
どの家も、土産物を置いたり、飯を食わせたり、宿にしたりと工夫して客を誘っている。
ちょっと歩いただけで、家の門から良い匂いがしてきた。
4合院造りというのは、まず門があって、その門を入ると中に4つの建物が中央に小さな庭
を囲んで建っているのだ。
この家はその門に仕掛けがあった。
おじさんが竈を並べて、そこに料理の鍋をかけているのだ。
竈には火がくべられていて、鍋からはぐつぐつとおいしい音と美味しい匂いがしてくるのだ。
寄って行って、「見てもええか?」と聞くと、うなずいて蓋を開けてくれる。
「うまそうやなあ」
「腹減ったなあ」
時計を見るともう11時を過ぎている。
「ここで食べよか?」、「早よ食っとかんとなくなる言うとるで」
それがとどめの一撃になって結局ここで食う事にした。

hiru110509-3

hiru110509-4

人気なのか人で一杯だ。なかなか席があかない。
やっと席があいても注文を取りにこない。老師が動き出した。
「わしにまかしとけ」
自分で料理をとりにいって、どんどん並べてしまう。箸や椀も持ってきた。どんどん自分たちで
食べれるようにしてしまった。
「さあ食おか」・・・えらいもんだ。
料理はどれも農家の田舎料理と言えるものだ。見てくれはいいとは言えないが味は素朴でおいしい。

隠元と春雨?

hiru110509-5

鶏肉とジャガイモ

hiru110509-6

鮒の煮付け

hiru110509-7

豆腐

hiru110509-8

赤飯(餅米ではない):なかなか美味い

hiru110509-9

おから?

hiru110509-10

野菜も新鮮で味が濃い。魚も鶏も新鮮だ。
おいしい。けど多すぎる。

この四合院造りの中庭にメインのテーブルだが、回りの建物にも客を入れている。
どこが暮らしの場か調理場かよくわからんが、それはそれでいいのだ。
いくらなんでも上に登らないと日が暮れる。

ブログランキングに参加しています。よかったらクリックをお願い致します。

にほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ
にほんブログ村

ありがとうございました。