北京の老舗「同和居」

昨日紹介しました、奥野新太郎の「随筆北京」にでていた店に行きました。この本は、1930年代、盧溝橋事件の頃の北京を書いた本ですから、その頃からの老舗なんですね。
といっても何の気取りも衒いもない至って普通の店でした。
安くて美味い!好い店です。
街の様子も本とはかなり違っているので、場所も少しは移動したかもしれません。店も改装したでしょう。
でも名物の三不粘もちゃんとあるし、山東料理の味の雰囲気も本を偲ばせました。
どちらかと言うと家庭料理に近い素朴な味付けで、日本人の煮物感覚に近い味わいでした。
人気があるのか早い時間なのに混んでいます。
食べてる間も、どんどん人が入ってきます。

メニュも雰囲気があります。       これは豆腐料理。
denghequ070509-1 denghequ070509-2

この生野菜の盛り合わせは東北料理だそうです。
denghequ070509-3 denghequ070509-4

蒸し餃子 四喜。            海鮮炒め。
denghequ070509-5 denghequ070509-6

これが、すばらしいです。魚を酢と生姜で煮たものです。
酸味と生姜味のスープが絶妙です。
これに香菜とねぎを入れて香り付けをするのです。
味も香りも抜群です。
これは初めて食べました。
中国料理の奥深さを改めて感じました。
denghequ070509-7

これが、材料の桂魚です。暴れていました。
denghequ070509-8

北京市西城区三里河月壇南街乙71号
「同和居飯庄」
お勧めの店です。

毎週水曜は食いもんの話です。