時々奈良遊、二上山-2

雌岳の登りは簡単だ。2階から3階に上るようなもので、見た目は簡単だが息遣いは荒く、石段の石だけ見ながら
こつこつふーふーと登って行くと段がなくなった。上は真っ青な青空だ。

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雄山よりかなり低い雌岳の頂上は展望台は憩いとくつろぎの広場のようになっている。
「ちょっとついでに」と気楽に上って来たような人達が思い思いに輪になって楽しく談笑している。
「昨日なあ、○○さんたちと△△にある□□っていうレストランにいったんよ。おしゃれなイタリア料理
って感じでおいしかったわ」
「そらよかったねえ、うちの娘、◎◎へ行ってなあ、◇◇をお土産に買うてきてくれたわ」
「あんたとこの娘さん、いま何してんの?」
「××に勤めてるんやわ・・・」
・・・
みんな心も軽く、身も軽いのだ。
南の方は羽曳野平野かな?おおきなビニールハウスが多い。遠く大阪の方が見える。
北の方は奈良盆地。奈良三山ははっきりとはわからない。
もうお弁当を出している人もいる。まだ時間は速い。私は下におりて大阪に出てから昼飯を食うと言うのが
今日の狙いなのだ。

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山頂でお茶を飲んで一息ついたらもう何もすることがない。
「石切り場を通って当麻寺のほうに降りる道があったはずやけど」と思うがよくわからない。
道標にある裕泉寺を通って帰ろう。
下りは息は楽だし、足取りも軽いが、道のりは登りより長く感じる。
おりてもおりても終わらない。それでも登山道の入り口まで来た。これが裕泉寺かな?

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ここからさきは大通りだ。平地同然、走ってもいいくらいだ。
ここまで来ると桜が咲いている。まだ満開とまではいかないが美しい。
「こっちから帰んのは、当麻寺駅しかないんかな?」実はあまり詳しく調べてこなかった。道標くらいは
完備してるだろうと思っていたのだ。道標はあるが駅はよくわからない。どうせやから当麻寺まで回って行こう。
意外と大きい寺だ。
「牡丹の寺」と書いた大看板がある。
今は花の盛りの季節なのかどうかよくわからない。牡丹と言えば4月ー5月の花だからいけるのかもしれないが
今日はそのつもりで来てないので又次の機会にしよう。
牡丹の寺と言えば、中国、洛陽の白馬寺を思い出す。牡丹の花は中国の国花だからか、それはそれは大規模な
牡丹園だった。綺麗な花もあまり多いと味が薄れる。

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それにしても当麻寺は大きい。山から下りて裏門近くを通り始めたら、道に沿ってどこまでも寺があり門が
ある。いや、寺に沿って道があるのだ。門前には食堂やら餅屋さんやらいろいろある。
「ちょっと腹減ったな」と思うががまんするのだ。
「なんば歩き」はまだ続く。
快調に当麻寺駅まで着いた。二上山駅を出てから丁度2時間ほどだ。
素晴らしいスピードではないが、まあまあだろう。飛ぶようにでもなく、すいすいでもないが、そこそこ気持ちよく
歩けたと思う充実感があるので一応正解としよう。
もうちょっと身を軽くして、歩き方もきちんと勉強した方がいいという気がしてならない。

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これから山歩きや街歩きで、目立たないながらも同じ手と足を同時に動かすような変な歩き方をしていて、
大して早くも軽やかでもないのに得意げにしている変なじいさんがいたら私ですから笑って見逃して下さい。

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さて、腹へったから大阪まで出て飯を食おう。

因みに、中国、洛陽、白馬寺の牡丹はこんな感じです。当麻寺も今度行ったら比較してレポートしよう。

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