本町、平岡珈琲店

「さて、一枚写真とっとくか」カメラを構えていると、ガラッと戸が開いて、 中から人が出てきた。ちょっとひるんでいると、ガシャガシャっと大きな カメラを構えて構図を探り始めている。 「プロが来てんかな?」と思いつつ、店に入った。 「いらっしゃい」と言われながら眼で空席を探していると、カウンターは あいているが、椅子席を指さされた。 「一人やけどええんかな」と思いつつも中間の空いた席に座る。 入り口手前 […]

能、「融」

前に中途半端な能を見に行ってがっかりした話をしたことがある。 今回は、本格的なヤツだ。 地下鉄谷町4丁目の駅を出て、少し東に行くと、上町筋に当たる。そのまま 路を渡って上町筋のまま右に曲がると難波宮あとの大きな公園が左手に見えるが かまわずにさらに進むと大槻能楽堂に行きつく。 女子高校生を一杯引率した団体も前後して歩いていて賑やかだ。 先生は楽しそうでええなあと思っていたら同じ場所に着いた。 「融 […]

京都、「マルシン飯店」のチャンポン

中国人の中国人による中国人のための中国料理を中国に行って、喜んで 食べてきたが、たまには日本人の日本人による日本人のための中国料理 を食ってもいいのかなと思っていた。それも高級なやつは避けたい。 なぜならお金がないからだ。 庶民的なやつがいい。 水墨画を習いに京都に行く時、道すがら気になっている店があった。 一見、ごくふつうの中華料理店のようだが、「実はうまいんちゃうか」という 勘がする。並んでい […]

最近夢中で読んだ本、ドストエフスキー

ドストエフスキー、「カラマゾフの兄弟ー3,4、5」亀井郁夫訳 カラマゾフの兄弟は、一気に読んでしまったので一気に決着をつけよう。 1、2の感想でも書いたがこの翻訳を読んでいると全く違う本を読んでいるようだ。 とうとうあのおやじが殺された。 誰が見ても犯人はがさつなミーチャか?いやいや実際は? 理論家のイワンか?、げすのスメルジャコフか? まさか聖人アリューシャか? グルーシャンカの愛は本物か? 何 […]

中国の茶缶

茶缶といえば、京都の開化堂の茶筒が有名だ。私もいくつか持っている。 これは素晴らしい工芸品といえる。 茶筒に茶を入れて、中蓋をし、おもむろに上蓋をそっとかぶせて手を離すと 上蓋が自重で静かにおりていって、ぴたっと最後まで収まって止まる。 芸術品だ。 手触りもいい。何十年も手で撫で、さすりながら育てていくのだそうだ。 そこまではめんどうだから棚のうえに載せて大事にしている。 全ての茶をこういうものに […]