ドストエフスキー、「カラマゾフの兄弟ー3,4、5」亀井郁夫訳
カラマゾフの兄弟は、一気に読んでしまったので一気に決着をつけよう。
1、2の感想でも書いたがこの翻訳を読んでいると全く違う本を読んでいるようだ。
とうとうあのおやじが殺された。
誰が見ても犯人はがさつなミーチャか?いやいや実際は?
理論家のイワンか?、げすのスメルジャコフか?
まさか聖人アリューシャか?
グルーシャンカの愛は本物か?
何と言ってもリーズの存在が気になるなあ?
アリューシャはどうなるんやろ?
推理小説を読んでいるような謎解きが始まる。
しかも、いろんな伏線が一杯だ。実に楽しいし、やっぱり深い。
人間の生き方や弱みについても深く考えさせてくれる。
難解な純文学がこれほど面白いとはおどろきだ。
しかも、5の解説によると、ドストエフスキーはこの話の続きを構想していたらしい。
その為の伏線も沢山埋められているという。
是非ともお薦めの本ですよ。
毎週火曜は最近夢中で読んだ本の話です。