麗江、シャングリラの旅(9)

シャングリラに着いた。
と言っても、入場ゲートがあったりチケットを売っている訳ではない。中甸という街についたということである。
「LOST HORIZON」に出てくる架空の街「Shangri-La」をここだと決め付けて改名までしてしまったという話だ。
これも中国の凄さの世界だろう。

シャングリラに行ったのに、「LOST HORIZON」は話に聞いているだけで読んだ事がなかった。それで、本を探したがなかなか手に入らない。仕方がないので英語版を手に入れて読み始めた。

山の中を飛んでいた飛行機が意図的にか遭難かで、チベットの近くと思われる山中に着陸する。操縦士は「Shangri-La」に行けという言葉を残して死んでしまう。
そこに現われた中国人に連れられて着いたのが「Shangri-La」。
なるほど、気候や景色は似ていなくもない。
現実にあるとしたらこういうところかも知れないと思わせるところではある。

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残念ながら、梅里雪山の雄姿は見えないが、雲が湧く高山に高山に囲まれ、長閑な草原や牧場がある。
山に貼りついた家があり、自然の中の生活がある。
今は、主な道路は舗装され、村は町になってしまっている。
麗江が都会になってしまったことを考えると、ここは昔の麗江みたいかも知れない。シャングリラも既に秘境とは言えないかもしれないけれど、雰囲気を残しているのは確かだと言える。
これ以上は俗化しないで「世外桃園」らしさを保っていってもらいたいものだ。

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中国と言ってもここは殆どチベット。
ラマ僧が街を歩いているし、巨大なラマ教の寺、松賛林寺がある。