腐乳豆腐はやはり北京

「どこから来たの?」、「日本」。
「・・・・」、「暑いね」。ふん・・・・。
なかなか会話が成り立たない。深夜1時半過ぎ、北京の路上でタクシーの運転手と煙草を吸いながら、友人がコンビニで買い物をするのを待っていた。こういう時に自然に話ができるようにならないといけない。
中国語の勉強も先が長い。
昆明からの飛行機が北京空港についたのは深夜12時半を過ぎていた。
今から食事にいくのも面倒なので、コンビニで何か買って、部屋で食べる事にした。
日本でも、北京でも、こういう時にコンビニは便利だ。
ここのところずーとビールを飲んできたから、北京に帰って、寝る前にちょっと飲むなら白酒がいい。
こういうポケット瓶、5、6元。驚く程安いね。
それにやはり白酒には腐乳豆腐。
中国で夜行列車なんかに乗って、こういうものを取り出して、ちびちびやっている自分を想像すると、少しは同化が進んだかのようで、なかなかよいものだ。そのうちやってみることにしよう。
何度か書いているが、豆腐を醗酵させたもので、名の通り臭いがチーズのようにとろりとして甘みがある。白酒にぴったりだ。
粥にもある。中国の各地にいって朝飯の時、粥と一緒に出てくるときがあるが、土地土地で微妙に味がちがっている。
それで、やはり北京のが旨いということになる。
これは老舗ブランドだそうだ。
昔の中国の事を書いた本では醤豆腐という名前のものがでてくるが、同じものだよと教えられた。

furu070909
この日は、苦瓜をさらして刻んだ大蒜と混ぜたものも好いあてになった。強い酒に、つよい匂いと味がよくあう。
夜中にこの鮮烈さはちょっとまずいかもしれない。
それでも、壷中天地ここにあり。