さて、篠田皇子を後にする。
まだ先は長い。
暑いけどがんばろう。
結構道幅が広い住宅街をひたすら歩く。
照り返しがきつい。
日陰が短い。
軒下が少ない。
暑いですなあ。水分補給をしながら歩く。
道はほぼ平坦である。
その平坦さが単調でつらくもある。
街中公園みたいなとこを通る。
なんだか看板があるみたい。
「小栗判官の笠かけ松」、「照手姫の腰かけ石」と書いてある。
助かった。
わしらもここ腰かけさせていただこう。
大きな松の木陰がとても魅力的。
ついでに看板をじっくり見てみる。
いわゆる小栗伝説である。
諸説あるらしい。
どっかの国の偉い領主が騙されて殺される。
地獄に行くけど、閻魔大王の計らいで戻されるが、病でボロボロ状態。
動けない、歩けない。
熊野に病を治す湯があると、妻の照手姫が土車を押して旅にでる。
えらい上人さんが、この車の手助けをしたら、ご利益があるというんで皆が助ける。
とうとう熊野にたどりついて、湯ノ峰温泉にたどりついた。
そして、復活。再生。
めでたしめでたしというお話である。
昔、高野山には高野聖という人たちがいて、全国をくまなく巡って、高野山のご利益を宣伝してまわったらしい。
そして、熊野大社には熊野比丘尼という人たちがいて、これまた全国津々浦々を歩いて、熊野詣での素晴らしさを語っていたのだそうだ。しかも絵ときのプレゼンまでついてたというからすばらしい。
いつの時代も宣伝が大事ですなあ。
わしらは、熊野街道を歩いてる。
それは、同時に小栗判官の辿った小栗街道でもあったのだ。
知らんけど。
そういえば、前に熊野古道を歩いて、本宮大社まで行ったとき、湯ノ峰温泉の最古の湯というのに入ったことがある。
とにかく暑いんでゆっくりしすぎた。
頑張って歩こう。
てなことで先に進む。
またまた、住宅街。
熊野街道の標識はほとんどない。炎天は変わらない。
とぼとぼ歩く。
どんどん歩く。
途中でちょっとおかしいと思った。
さっきの二股道でもしかしたら左に行っとくべきやった?
地図を見直す。
やっぱり間違ってる。
引き返す気はしない。住宅街の中を左に突き切ってしまおう。
結構坂になってる。団地の中は通り抜けし難い。
Googleマップをたよりに強引に突き抜ける。
やっと熊野街道に出た。
そして、平松王子。
やれやれ、ただの公園だ。なんもない。
道の向かい側に石碑がある。
これか。
やれやれ。
ここで、全行程の約半分くらい。
暑いなあ。
街中、熊野街道を歩く。大鳥大社から久米田までをYouTube動画にしました。ご覧下さい。
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平松王子跡の地図です。
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