熊野古道、那智、田辺を廻る旅−22、南方熊楠の家は素晴らしい。

では、お隣の熊楠邸に入る。

チケットをチェックするような人は誰もいない。自由にどうぞという配慮。

では、玄関から。

入り口手前のオブジェがとても良い。

こんなん好きやなあ。

あとで聞いたけど、熊楠の娘さんのご主人の趣味だったそうだ?

とても良い趣味ですなあ。

ここからは入らずに、左手に回り込んで、外から邸内を見学するという段取りらしい。

あじあん

昔の日本の民家が現れる。

さすがに人が暮らしてない家は生活感はないけど、生活用具がオブジェのように空間によく馴染んでいる。

よくある古民家の住居跡を見てるみたいと思いつつ先に進む。

とはいえ、何となく一味ちがう感じでもある。

熊楠、熊楠って過剰な期待をしてるせいが大きいんやろけど、持ち物のセンスが個性的で良い感じだ。

高価そうなものを飾ってたり、高級な趣味を誇るようなものが、いかにもという感じに置かれていたりというわざとらしさ感がほとんどないのが好もしい。

お庭が特に良い。

実にさりげない。

手入れはとても良いけど、飾りがほとんど全くない。

よくあるような、作庭師が作ったような、庭石や池なんかを巧みに配置して、いかにも庭ってかんじの様子がみじんもない。

自然の草木、植物をこよなく愛した熊楠らしい。

珍しい木や個性的な木がさりげなく植わっている。

このさりげなさがたまらん気がする。

「安藤みかん」。

こんな独特な蜜柑の木を育ててはった。

「カラタネオダマキ」。

これまた、瀟洒な良い感じ。

宮内庁の庭園からいただいたもんやと言う。

あじあん

「栴檀の木」。

これは、臨終の床で、天井に紫の花が咲いてるとつぶやいた、その木だという有名な話がある。

この時はまだ花の季節ではなかったけど、6月には繊細な花がびっしりと咲いて、とても高雅な香りが漂うのだ。

実はこの木はわしが住んでる九度山にもある。

いつも花の季節が楽しみなのだ。

あじあん

ええ庭を見せていただいた。

いかにもという庭はよく見学する機会があるけど、こういうさりげないのは初めてなんでとても良い感じであった。

感動した。

帰ってから、さっそく、「カラタネオダマキ」の苗をAmazonで買って植えてみた。

はて、どうなることやら。

このあたりの事をユーチューブ動画にしました。ご覧ください。

 

南方熊楠顕彰館の地図。

あじあん

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