九度山で居る時も朝晩のウォーキングは欠かさない。まだコースが体に馴染んで
ないんでいろんなところを歩いて、初めての景色を楽しみながら試行錯誤して
いるところだ。最近気に入ってるのは慈尊院というお寺に行くコースだ。
今は大河ドラマが真田丸ということで真田幸村ゆかりの九度山が大人気なんで
やたら観光めぐりの人と出会う。正直、えっこんなとこまでというほど隅々迄
見てまわってはる。それはとてもええことなんやけど、見終わって駅まで来たら、
「ああしんどかった。こんなとこ、何もないやんか。2度と来いへんわ」なんて
悪態をついてはるひともいてる。期待はずれは気の毒やけど景色に文句言うても
どないもならん。慈尊院に歩いて行くと手前に「よってって」という産直市場
がある。九度山の町の中は食事したりお土産買ったりするところがこのところ
の急激な観光客の増加にみあったほど満たされてないんで、何か買うにはこういう
ところに集中するのか大人気だ。野菜や肉魚が新鮮でいいものがあるというんで
地元の人にも好評らしい。そこを通り過ぎると左手に曲がる道があって、「世界遺産
慈尊院、丹生都比売神社」という看板があるんで言われるとおりに曲がる。
正面奥に見えるのが慈尊院に登る階段だ。
門の横のいかつい木が歴史の古さを物語る。このお寺はかなり由緒正しい寺らしい。
弘法大師が高野山で修行中にお母さんが訪ねてきた。高野山は女人禁制やから
山に入れない。仕方ないからここで待っていて、弘法大師がここに訪ねてきた
というところらしい。そやから格式が高い寺なんやそうな。
わしがしってるのは、有吉佐和子の小説、「紀ノ川」の冒頭で主人公の花さん
がこの寺にお参りにくるシーンだった。いまでもその時登場した乳型が安産や
縁結びにご利益があるということでたくさん奉納されている。
ということでバスが着いたら大変だ。どどどっと階段がいっぱいになる。わしは
お参りするんとちゃうからそろっと横をぬけて次の階段に進む。
境内の奥に登ってきたより更に急で長い階段が見える。
この上にあるのが丹生都比売神社というのだ。ここも由緒正しい神社らしい。
とりあえず登ってみよう。
えらくしんどい。年寄りにはかなり堪える。
1、2、3、・・50、・・60・・途中に鳥居がある、なんか違和感?
更に登る・・・80、・・・90、・・・確か100段は越えたけど正確なとこ
は忘れた。
一汗かいて絶景を見よう。
と思っても景色はみえへん。汗かいただけだ。
ここが高野山に登る町石道の出発点らしい。
そういう看板もたっている。
確かだいぶ昔、この道を途中まで歩いたことがある。なかなか歩きごたえのある
ところだった。やっぱり一度はここから高野山まで歩いてみんとあかんなあ。
九度山もいろいろ歩くとこがありそうだ。
それにしても、健康のためって信じてウォーキングしてるけど、前も言ったように
もしかしたら残り少ない体力をすり減らしてるだけかもしれん。
気がついたらただの徒労やったとしたら虚しいなあ。
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ありがとうございました。