金沢の街に着いたのは丁度良い位の時刻だった。これでホテルに入ってチェックインして
少しゆっくりして晩飯だという具合だ。
夕方のラッシュの時刻になったのか市街地に入るとだんだんと車が混んできた。
それでも順調で、ホテルが見えてきた。しかし、路の反対側だ。反対車線は渋滞していて
右折できない。こっちも渋滞気味で後ろからも車がつまっている。
立ち往生はできない。しかたないから一旦左に曲がってどこかで右に曲がって
大通りに出たら右折して、ぐるっと回って反対車線をもどってきたらええか。
と簡単に考えて左に曲がった。路はぐねぐねとまがっていてどこまでいっても
路地が続く。
「あそこが、武家屋敷の跡やで」みなさんはついでに観光を楽しんでいる。
右にちょっと曲がって行っても、左にちょっと曲がって行っても予定通りには行けそうも
ない。下手したらにっちもさっちもいかない露地に入り込んでしまいそうだ。
「仕方ない」、「もういっかいナビをセットして案内どうりに行くしかない」
それでも、細い路をぐるぐるまわって、やっと出た。
しかし、同じだ。反対車線だ。「もうしょうがない」
強引に右折して、やっとホテルに入った。
今度は車が大きすぎて駐車できない。一旦みなさんを下ろしてから、かなり離れた
駐車場まで置きにいった。
「やれやれ」飯に行こう。もう暗くなってきたなあ。
「この辺はちょっといい所なんかも知れん」和服のおねえさんなんかも歩いてるし、
派手めの看板がたくさんある。「こんどゆっくり探訪にこよう」
ちょっと盛り上がって、酔っ払って、すっかりご機嫌になったから、皆で散歩しよう。
「ほう香林坊のあたりなんか?」、「お城が見えてきた」、「あの向こうが兼六園やで」
明日行くのだ。
古い城下町という風情で良い感じだ。
公園の中に変わった建物がある。
「金沢21世紀美術館」というそうだ。
中に入らなくても現代アートが楽しめるくらいだ。面白い。
さすが美術学校の先生達。楽しんでいる。