橋を渡って山手の方まで行くと、登山道が見えた。
標識があるから分かり易い。
歩き易い。
登山道を少し登ると、また農道みたいなとこに出て、
また登山道に入る。
そこからは、昔からのお屋敷らしき建物の横を登っていく。
まだ、桜が咲き残って美しい。
気持ちの良い登り道が始まった。
しばらく登ると展望台に着いた。
ここから、近露の集落が一望できる。
何だかとても良いところそうではないか。
わしのブログによく登場する陸遊の「西村」詩のような風景ではないか。
往歳求漿憶叩門 往歳 漿を求めて 門を叩きしを憶う
高柳簇橋初転馬 高柳 橋に簇(むらが)れるに 初めて馬を転ずれば
数家臨水自成村 数家 水に臨んで 自(おの)ずから村を成す
茂林風送幽禽語 茂林 風は幽禽の語を送り
壊壁苔侵酔墨痕 壊壁 苔は酔墨の痕を侵せり
一首清詩記今夕 一首の清詩 今夕を記す
細雲新月耿黄昏 細雲 新月 黄昏に耿たり
今は特に桜が美しい。
中国では、桃の花が咲き乱れる桃源郷というイメージであるが、日本人のわしらには桃源郷には桜の花がよく似合う。
目指す牛馬童子はまだ先だ。
どんどん登る。登りではあるけど、急坂でもないし、足場も悪くないんでとても歩き易い。
どんどん登る。
もうええかなって思う頃、標識があった。
スルッと通り過ぎようとしたけど、標識をよう見たら、箸折峠って書いてある。
多分ここだ。なんとなく尾根筋に出るような道が分岐してる。
多分こっちやろ?
一応道がついてる。グイッと登ると、それらしき石像が並んでいる。
最初は、熊野古道や参詣道によくあるお地蔵様や石仏風。
そして牛馬童子。
簡単に言えば牛と馬の両方に同時に乗った貴人の像。
これって何?
- とりあえず、ChatGPTでは。
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中辺路の牛馬童子(なかはじのうまこどうじ)は、日本の伝説や民話に登場する妖怪の一種です。牛馬童子は、人間の姿をした妖怪でありながら、頭部に牛の角と馬の耳を持っているとされています。 牛馬童子は、山や森の中に現れ、旅人や山林労働者に対していたずらをすることで知られています。彼らは、道案内の役割も果たすことがありますが、しばしば道を間違えさせたり、途中で迷子にさせたりします。 また、牛馬童子は人に対して悪意を持つわけではなく、単に遊び心から行動する存在とも言われています。彼らが現れることで、人々は自然の厳しさや山中の迷いを体験することができるとも言われています。 牛馬童子の伝承や物語は地域によって異なる場合がありますが、一般的には日本の山岳地帯でよく知られています。彼らは神秘的で不思議な存在とされ、多くの民話や絵画、文学作品などに登場しています。
- Google Bardでは。
- 中辺路の牛馬童子は、和歌山県田辺市龍神村にある石像です。熊野古道中辺路の箸折峠にあり、花山法皇の伝説にちなんで建てられています。牛馬童子は、牛と馬の頭をつけた童子の像で、高さは約1.5メートルです。像は、木漏れ日が差し込む森の中に立っており、静かなたたずまいです。
牛馬童子の伝説によると、花山法皇が熊野へ巡礼する途中、この地で牛と馬に出会いました。牛と馬は、法皇を熊野まで案内してくれました。法皇は、牛と馬の助けを感謝し、像を建てて牛馬童子と名付けました。 牛馬童子は、熊野古道中辺路のシンボルのひとつです。多くの人が、熊野古道を歩く途中で牛馬童子に立ち寄り、お参りしています。
どっちも微妙におかしい。ChatGPTの方はちと酷い。
やっぱり、Wikiやら普通の観光情報があてになる。
知ってて面白がるにはええけどねえ。
まあそれはともかく、牛馬童子像を拝見する。
確かに牛と馬に乗ってはる。
だから何なの? がちと腑に落ち難い。
わし的には、普通の石仏的なほうが心に沁みる。
こんなん好きやなあ。
なんだか雑木林も絵になる風情である。
てなことで又引き返す。
展望台でも一回集落の景色を眺めて。
も一回下る。
昔の有力者の桜の園を眺めながら近露王子あたりまで戻る。
ご苦労さんでした。
とてもええとこでした。 滝尻王子、近露王子、南方熊楠顕彰館、天神崎などを巡ったYouTube動画を作りました。ご覧ください。
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近露王子の地図。