熊野街道を歩く。ちょろっと大阪編04。旅の道具、スマホにルート地図を仕込む。

旅の道具。

芭蕉は「笈の小文」で、曰く。

旅の道具は少ないほどいい。

それでも、老いたる身にはけっこうコタえる。

足がもつれる。

難儀なことですわ。

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旅の具多きは道ざはりなりと、物皆払捨てたれども、夜の料にと、かみこ壱つ、合羽やうの物、硯、筆、かみ、薬等、昼餉なんど物に包て、後に背負たれば、いとど脛(すね)弱(よは)く、力なき身の跡ざまにひかふるやうにて、道尚すすまず、ただ物うき事のみおおし。 草臥て宿かるころや藤の花

歳取ったら荷物は出来るだけ少なく、軽く。

それでなくても頭の中は随分軽くなってる。

地図くらいはしっかり用意して道に迷って徘徊せんよう。他人様に迷惑かけんよう気いつけなあかん。

スマホで地図を活用するととても役に立つ。

さて、地図は大事なんやけど、どうするか?

ネットをみれば案内図、ルート図のたぐいはいくらでも見つかる。それを印刷すればええじゃないか。

ガイドブックなんかも売られてる。

けど、手に持って見ながら歩くのはとても面倒だ。

今時、誰でもスマホをみながら旅してはる。

 

最近は街角にいても、旅行者から道を聞かれることはほとんどない。みなさん、スマホ片手に目的地に急いではる。

これで旅人と土地の人との会話や触れ合いが一気に減ってしまうのは残念やけど便利さには変えられへん。

画面を開いたら瞬時にGPSで現在地がわかって、目的地を入力したらすぐにナビゲーションしてくれる。

こんな便利なもんを使わん手はない。

しかし、少々難点もある。

事前に長いコースを登録し難い。

 数ポイント、十数ポイントなどを連続してルート図を作るのは難しい。

長時間使い続けると結構ギガを消費する。

 ギガが増えると辛い。

 オフラインマップを使えばいいけど制約が多い。

Googleマップの機能をつかえばええやん。

最近は、Googleマップが進化していて、こういう機能がついてるみたい。

わしも試しに使ってみた。経由地をどんどん入力していったらどんどんルートができる。

とても便利だ。しかし、どうも、グーグルに登録されてる場所しか入力できないみたい。なかったら近くの既存の場所を探して入れてみるけど、かなり使い辛い。

もっといい手があるんかもしれんけど、わしは早々に諦めてしまった。

MAPS.meみたいな専用アプリを使う。

いろいろあるみたいやけどわしは「MAPS.me」というのを使ってる。

これはすぐれものだ。OSM(Open Street  Map)を使っている。

OSMというのは世界中の人が自由に地図を使えるようにするというプロジェクトが提供してるもので、ライセンスフリーで誰でも使えるし、世界中のあらゆるところの地図がのっているんで、海外旅行などにとても便利だ。

オフラインで使えるところがまたいい。電波場あろうがなかろうが、どんどんナビゲーションしてくれる。

ルート図作成の機能はあまり強力ではないけど、どんな場所でもポイントを作れるんで使い易い。

とてもおすすめだ。

わしは海外旅行のときはもっぱらこれをつかってる。

使い方など詳しいことは海外旅行関連のブログ記事をつくるときにまとめてみたいと思う。

ただ、日本の地図で感じたのは、ちょっと古いデータが多くて、現実とはかなり違う場合があるということで、例えば津和野の町を歩いてるとき、行き先がわからんようになって随分ウロウロした思い出がある。

わしは「YamaRecoアプリ」を愛用してる。

てなことで、わしは、「YamaRecoアプリ」を愛用してる。

これは、街歩きというよりは、登山やハイキングのルートを作成するためのアプリだ。

簡単な山歩きをするときに使ってみて気がついた。

これって、街歩きにも使えるじゃん。

ルート図作成は、山行計画を入力する画面でおこなう。ここで地域を選択して、出てきた国土地理院の地図上にルートをポイントしていくだけだ。

地図は国土地理院地図。

登山やハイキングの場合は、ユーザが登録した記録が山ほどあるんで、それを全部あるいは部分的に利用すれば、簡単に登山計画図が作成できる。

地図は国土地理院地図。

わしのように街歩きで使う場合は引用できる事例はないけど、木にいないでどんどん通過ポイントを入れながらルートをなぞっていくだけでいい。

地図は国土地理院地図。

ただし、ポイント間の所掌時間などを入れないと先に進まへんけどそれはあんまり気にせんとザクっと入れていけばいい。

こうしておいて、実際に行く時にアプリを起動したら、スマホ上で、ナビをやってくれるし、コースを逸れたら警告がくる。コースタイムやスピード、経過%なんかも出てくるし、山やと高度データなんかもでてきてとても良い。

「YamaRecoアプリ」の画面。地図は国土地理院地図。

更に、アップルウォッチとも連携させることができるんでウォッチ上で地図を見たら感動ものだ。

デジタル馬鹿にならんよう気をつけよう。

さて、スマホに地図が入ってしまえば、鬼に金棒。

それはそうなんやけど、あんまりデジタルに頼り切ってしまったらあかんと思う。

文明の利器は時としてわしらを裏切ることがある。例えば、バッテリーが切れたらそれまでだ。

落として壊れるときもある。なんかの具合でアプリが動かんときもある。

白昼の街中では、光が強すぎて、液晶画面が見えへんときもある。

特に老眼のわしらは、よう見えへん。

まあ、ともかく、所詮、こんなもんも道具の一つ、もしダメになっても、あんまり困らんように、

最低限のコース感覚は頭に入れておいた方がいい。

というても、認知症気味のボケ頭で覚え切れるかどうかは定かではない。

まあ、過信しないで、うまいこと使っていこう。

あじあんじゃんくしょん
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