夜の西安小吃街へ。
水墨画留学の時の杭州暮らしをコロナ妄想的に振り返る話が続く。 さて、西安についた。もうすっかり夕暮れだ。 飛行機の中で飯を食ったんで、空腹はまだいける。 折角の西安の夜の街を探訪してみよう。 ホテルは、簡便な当時流行りの全国展開のビジネスホテル風のやつではあるが、長安城跡の南側にあって、 いわゆる「西安小吃街」いわれるあたりにあるんであたりをうろうろ散歩するにはとても良いところだ。
さすがに人が多い。
観光客か地元の人たちか、ようわからん。
いつもの、中国の地方の大都会。
そういう雰囲気ではあるんやけど、ちょっと違う感じもする。
あちらこちらにイスラム系料理のお店が多い。
さすが、シルクロードの出発点の土地だ。
というても、街中にたくさんのイスラム系の人がいるというわけでもない。
いたとしても、わしらにはわからへん。
それでも何かしら雰囲気が違う。路地裏にもアジアが漂う。
ええ雰囲気ですなあ。
李白の詩にこんなやつがある。
「少年行」 李白
五陵年少金市東,五陵の年少 金市の東
銀鞍白馬度春風。銀鞍 白馬 春風を度る
落花踏盡遊何處,落花踏み盡くして何れの處にか遊ぶ
笑入胡姫酒肆中。笑って入る胡姫の酒肆の中
古の賑わいが立ち上がる。
王翰の詩にはこんなやつがある。
「涼州詩」 王翰
葡 萄 美 酒 夜 光 杯 葡萄の美酒 夜光杯
欲 飲 琵 琶 馬 上 催 飲まんと欲して琵琶 馬上に催す
酔 臥 沙 場 君 莫 笑 酔うて沙場に臥す 君笑う莫れ
古 来 征 戦 幾 人 回 古来征戦 幾人か回る
なんだかカッコええ。 西域の国のエキゾチックな美女がいっぱいいてはったんやろね。 路上にいっぱいお店がでて、なかよく語らったり、喧嘩をしたり、お姉さんがおいでおいで してたり、売り込みのおっちゃんがわーわー言うてたり。 テンションマックスで盛り上がってた。
なんとなくそのころを思い出させるような。 知らんけど。 テンションが上がってることだけは間違いない。 暗くなってもどんどん盛り上がる。 ええですなあ。
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西安小吃街の場所