コロナ引き籠り。杭州絵画留学の日々が懐かしい。−106、金山嶺長城へ。

金山嶺長城へ。

さて、承徳、避暑山荘は大きな公園ではあるが、なんとなく居心地がよくなく、少々
飽きてきた。
心は次の金山嶺長城へ向かいつつある。早く行けば、寄ることは可能やし、早いほど
滞在時間が伸びる。では、そろそろ参ろうではないか。

ずっと前に、テレビ番組で、万里の長城を端から端まで紹介するようなやつがあった。
広大な中国の東の端から西の端まで、文字通り万里のながさで城壁が造られていて、
今はもう、崩れて影も形もないものもあるけど、修復されながら今まで残っている部分もある。
東の「山海関」から西の嘉峪関(かよくかん)まで総延長は6352kmなんて言われてるけど
詳しいことはわしは知らん。
番組では、西の果て、砂漠の中で、残る石垣や、城壁が生活の中に溶け込んでるような
様子を写したり、東の果てでは、海に届くようなところにあるやつが、当時はどんな
働きをしてたのか取材したりしてた。
そんな、こんなで、長城には興味を持っていた。
けど、北京郊外にある一番有名な「八達嶺長城」に行って、たまげた。
今から思うと20年近く前の話だ。それでも超満員、押すな、押すなの大行列だ。
確かにカッコいい外観、いかにも長城というやつが、遠くの峰々まで続いてる。
ええなあとは思ったけど、人垣ビシビシの間から見てもあんまり興が乗らへん。
もっと鄙びた、半ば崩れかけたような、それでいて昔を偲ばせるような、そんなんが
見れたらええなあって思ってた。
今回の旅を計画する時、承徳、避暑山荘に行きたいなって思った時、途中に
金山嶺があるやんかと繋がったのだ。

で、車は南西方向、北京の方角に向かう。
市街地からすぐに高速に乗ってひたすら郊外を走る。
30分ほど走ると、山の中に入っていた。

このあたりらしい。昼をすぎて腹が減ってるけど飯を食うようなところはない。
そのうち、高速を出て、どんどん山の中に入っていく。どんどん上に登っていく。

そのうち登山口みたいなとこに着いた。
登山口? 観光地とちゃうのん?

正式な入口は下にあるらしい。しかし、長城のメインの建物がここからなら
一番よく見えるらしい。手っ取り早く大体の様子を見るにはここが一番いいらしい。
下まで行くと、ロープウェイやらなんやらで、さらに歩いてなんやら・・でとても
時間がかかるらしい。
実はわしらにはあんまり時間がない。17時前には北京から天津に行く新幹線に乗らんと
あかんのだ。
ここが良い。でも歩いて登るしかない。どうもこの長城は、登山、ハイキングで
見にくるのが基本であるみたい。そやからここも歩かんとあかん。

そのせいか、観光客なんて誰もおらへん。

しかたなく、ただの山道をなんとなく歩かんとあかん。どう行ったらええんか
どこに何があるんかさっぱりわからん。とりあえず山の頂上を目指す。

確かに遠望すれば、山の上に城壁が見える。
蝶々がいるけど、かわいいけど、なんかしっくり来いへん。

観光化されてないのは嬉しいけど、
人が少ないのは嬉しいけど、
ただの登山やとは思ってなかった。

施設がどうのこうの言うより、完全なわしの知識不足、調査不足ではないか。
それなりにいろいろ調べておいて、じっくり時間をかけて、登山、ハイキングの
つもりで、山に登ることを楽しむという計画を立てておかんとあかんかったのだ。
とにかく様子がわからんまま登っていく。

いつまで経ってもどこにも着かへん。30分汗まみれ。
目の前の頂上まではあと30分以上かかりそう。
もう、これくらいにしとこう。
今回はいかに、北京のついでとはいえ、安易すぎたかな。
あれから10年、この観光地、今はどうなってるんやろ?

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ありがとうございました。