紹興の沈園に再び来ました。
宋の時代の詩人、陸遊と唐婉の恋の思い出の場所です。
一度は夫婦となり、愛し合いながらも別れざるを得ずして、月日がたったあと、
偶然この沈園で出会った二人が詩を交わすというロマンチックな話です。
詩の題は、「釵頭鳳 」
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一懐愁緒 幾年離索 錯錯錯
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・・・年を重ねれば重ねるほど、思いはつのる。
間違いだらけの人の世の中・・・
同じ題で唐婉が返す。
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難、難、難 人成各 今非昨、
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・・・難しい世の中、人それぞれにならざるを得ず、
もう今は昨日とは違ってしまった・・・・
蓮の綺麗な庭園です。
女性にして凄い才能ですね。
今回の目的は、この詩の拓本でした。
前回、間違えて陸遊の分だけをかってしまったので、
残りの唐婉の分を買いにきたのです。
お土産なんですけど。
「これ、いくら?」、「30元」
「まけてよ」、「だめです」
「3枚買うから負けてよ」、「だめ!」
「前回は負けてくれたや。この石に墨を塗って刷るだけやん」
気い悪いので自分の分は買いませんでした。
つまらん意地ですね。
勿論、この碑から直接拓本を造るのではなくて、拓本用の石が土産屋の
店頭に置いてあるのです。