留学仲間たちと四川料理を食う。
さて、前述の留学生仲間。男性1人、女性1人だ。
どちらも強烈に頑張ってはる。とても羨ましい。わしは、ちょっとでもあやかろうと
くっついてる。それで、今日の晩飯だ。
西湖の北東角にちかい街中に「川味観」という四川料理の名店がある。
川味というのは四川風味ということらしい。中国全土でこの言葉はよく出てくる。
○○味観というのは杭州で老舗の店の店名によく出てくる。理由はさっぱりわからん。
ともかく、両方足して美味しそうということになる。
いつも行列の店らしいけど、早めに行ったんで席があった。
彼らに、これからの計画を聞かせていただく。
女性の方はこの就学期間が終わったら、本格的に書の勉強をしたいという。
元々日本で書家をやってたんやけど、日本の徒弟社会にとても馴染めないんで
こっちで自由に勉強したいと言う。
すごい。
ついては、王羲之の故郷、紹興の街に全寮制の学校があると聞いたんで、そこを
受験してみようと思うという話であった。
中国語は堪能ではないけど、勉強しながら頑張るという。この数ヶ月の留学生活で
自信がついて意欲が固まったんやと思う。
なんと素晴らしい。なんと羨ましい。
もう一人の男性は、もう何年もこの街で暮らしてるという。最初は語学の勉強で
浙江大学の国際留学制度みたいなやつで、中国語を勉強してたんやけど、期間が
オーバーしたんで、美術大学に乗り換えたらしい。このままここで続けるか、つぎは、
また、中国語の勉強にするか、迷ってるらしい。本来の目的は、とても気に入ったこの地に
いかに長く居るかという作戦の上にあるらしい。これまたすごい。
リタイア後の生活をこんなふうに過ごすという意欲が羨ましい。
わしに対してはご両人とも、当然、留学を続けるんでしょうとプレッシャーをかけてくる。
グラつくではないか。
とても動揺する。
一瞬、わしかてがんばれるやろかと思ったりする。
でも、やっぱり無理やろなあ。
できへん事情があるわけではない。
勇気の問題なんやろねえ。
さて、飯を食う。
やっぱり四川料理はおいしい。
これは水煮魚といわれるやつ。四川料理ではとても有名だ。
ナマズなどの川の白身魚を唐辛子で煮込んだようなやつだ。実際はもっと手が込んでる。
ニュルニュル、ベロベロがとても良い。小骨があるのが玉に瑕。
この時はのどに刺さってしまった。このあと何ヶ月もちくちくと異物感に苦しんだ。
辛くてうまいもんだけやない。辛くなくて美味いもんもある。
野菜もおいしい。
厚揚げも美味しい。
てなことで楽しい時間もあっというまに終わってしまった。
あれから10年。
この人たちはどこで何をしてるんやろ?
わしは、何をしてるんやろ?
飯は美味しかったけど、話の方がもっと、もっと美味しかった。
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ありがとうございました。